魔域の使い方
街はパレードで盛り上がっていた。
マーズに王城の庭に案内され出来あがった釜をみる。
小さいが良くできていた。
これを造った職人さんだろうか会釈をして立ち去っていく。
この場所はアムを飼っている舎の近くであった。
後でマルを封印石に閉じこめないといけない作業も残っているのだがマルには、まだ自由にしてあげたい。
今後、自由に動ける事が少なくなったら可哀想である。
俺はマーズを見て言った。
「完成したんだね」
「はいっ」
マーズの横にはミーシャとエリアがいた。
ミーシャは肌を露出した服に変わりはないがエリアは私服なのだろうか?
いつもと違う格好だ。
半袖の服にスカートっぽいのを履いている。
この王都ミリス内なら水の加護もあり、その格好でも良さそうである。
それにしても似合っている。
「イチゴさん…イチゴさん」
顔がにやけているのかマーズが不思議そうな表情で俺をみていた。
「あぁーなんだいマーズ?」
「その材料なのですが、どうやって運ぶんです」
それはもっともな意見である。
この王都ミリスは水の加護のお陰もあり砂漠の砂はない。
だが俺には考えていた事がある。
「ミーシャ、お願い!」
「はいっサイトー様」
ミーシャが魔域の中に砂を袋に入れ保管したのを取り出した。
これは便利であった。その袋のまま釜に放り投げ火魔法を使う。
高温で熱しられた砂はみるみるどろどろになった。
あとは穴が空いた筒を手にとり先っぽにドロドロしたガラスを巻き付ける。
職人が言うには、この穴が空いた筒を作る方が大変だったと言っていた。
ドロドロしたガラスに息を少しずつ吹くと瓶ができあがる。
不純物があるので透明とは言い難いが予想通りである。
検索で調べたら作り方を教えてくれた。
こういう時、俺のスキルは便利である。
(あとは、これを沢山つくらないと…)
誰かやってくれないものかと思っていたがマーズがやりたがっていた。
「マーズ君、君にお願いするよ。沢山作ってね」
「はいっ」
こうしてポーションの入れ物は完成したと同然だ。
入れ物ができたら、あとはザックに頼みポーションを作るだけである。
これで目標の一部が完成であった。




