ガラス
「それはそうとエリアは、どうしたのかな?」
俺を看るといってたので、ずっといるかと思いきや部屋にはいない。
いるのはミーシャとマーズである。
そのマーズに聞いてみた。
「今さっき調理場でイチゴさんの朝食を作ってましたよ。私が、それを運びました」
(なんと…この芋のスープはエリアの手作りなのか!?)
エリアが料理するのが想像できない。
だが、薄い味であったが美味しかった。
「そうか。あとで、ありがとうと言わないとな」
「きっと喜びますよ。それはそうと何かするんですか?」
マーズが興味津々で俺にいう。
俺が考えているのはビクスの戦いでザックが起こした奇跡である。
ザックが俺に纏った時、痛みがなくなったのだ。
それを利用してポーションを作れないか試したいのである。
ちなみに、そのガラスの入れ物も作ろうと考えていたのだ。
ミーシャも興味津々に聞いている。
「マーズ君。紙と書くものはあるかね?」
「かっ紙ですか?あるにはありますけど高価なんですよね。1枚だけですよ」
すでにマーズは俺の僕である。
それに、やはり紙も高価だと言う事はガラスも高価なはず。
俺はマーズから紙と筆をもらい1枚の紙にある設計図を書いた。
それを二人に見せる。
「これは、釜と穴の空いた棒ですわね」
ミーシャが言いマーズが頷く。
「これを造ってくれる人がいたら、お願いしたいんだが…」
「そうですね、これなら造れる人がいると思います。ですが武器でも作るんですか?」
マーズの問いにオレは首を振る。
「これでガラスの容器を作ろうと思うんだ」
俺は火魔法が使える。
それに、この地には原料となる砂が山ほどあるのだ。
後はザックと相談してポーションを作ろうと考えていた。
ガラスは、その容器に使う予定である。
マーズは心得たと言わんばかりに設計図が書かれている紙を手にし部屋からでて行く。その姿をミーシャが目で追う。
「サイトー様は、面白いことを考えますわね」
退屈を嫌うミーシャには良い刺激なのだろう。
とても喜んでいるようであった。




