エルフの里
「ドルジア国内にあるエルフの里は今は木々が枯れて昔のような神秘的な所ではないのですよ。サイトー様の身体だった人は、きっと水の精霊王に協力を求めにきたのではないかしら…」
姿を現したのは俺達が知っている人物であったがニキは知らない。
妖艶な姿で現れたのはミーシャであった。
「あなたっは!まっ魔族!?」
驚くニキに恐怖が込み上げてくる。
「やぁー、戻ってきたんだね」
「これはこれは、ミーシャ殿」
「あら、およびではないわよ…」
ニキ以外、皆一同に話かけた。
「あなた達、正気なの!?まっ、魔族ですよ」
ニキは両手で顔をおさえ俺達とミーシャをみる。
「大丈夫ですよ、お姉さま」
エリアが、このミーシャが安全だと諭す。
だが面白おかしくミーシャが意地悪な顔をした。
「サイトー様以外は、わたくしにとっては虫と同じですわよ」
人間が虫に対して感情を持たないのと同じというようにミーシャにとって他の者に興味がない。
怒らせたら、この一帯に死者がでるだろう。
そんな気もするのだがエリアがミーシャの足を踏んだ。
「あらっ、魔族こそ虫と同じではなくて…」
決して虫が悪いわけではない。だが虫は、だいたいの人が苦手である。
日本に住んでた時を思い出す。台所などでよく目にする黒い物体を。
そんな中、エリアとミーシャは互いの足を踏みあっていた。
「ちょっとストップ!」
俺の一言で足踏みをやめ二人は距離をとる。
「ふっん…」
「まぁーいいわ」
ニキとバッカスは恐れていた。
ニキはともかくバッカスは常識的に考え恐れていたみたいだ。
いくらミーシャが無害な魔族でも魔族は魔族である。
いつ本気になるかわからないからだ。そんな状態で俺はミーシャに聞いた。
「何故エルフの里は、そんな状態なんだ?」
「さぁー詳しくはわかりませんわ」
今は、まだルメリシカ王国の復興があるので調べるのには時間がかかるだろう。
だが、たしかな事はドルジア国の拡大が影響を与えている事らしい。
それが一番の原因ではないかと俺は思ったのだった。




