水の精霊
登場人物
水の精霊ザック
風がどんどん強くなる。
先程まで暑かったのに今では寒く感じる。
やがて風が止まり、小さな小人が目にうつる。
「はぁーなんか変な気配を感じたらハイエルフさんか」
その小人は親指ぐらいの大きさである。
その小人が俺を見てハイエルフと言った。
どうやら俺はエルフという種族で間違いないらしい。
それより、この小人は敵なのかが気になる。
だが話しかたからして害があると感じられなかった。
何より、この世界で話し相手がいるだけで安心感があった。
そんな俺を見て小人が
「あんさん、名は?おいらは、水の精霊のザックていうんだ。こんな場所で何してるん?」
敵意は感じられない事から俺は、自分の名前と生い立ちを話した。
「ほぉーサイトーさんは異世界からきたんですか。ふむふむ興味深いですね」
すでに馴れ馴れしい話しかただが気にしない。
「それよりもハイエルフが喉が渇いて死にそうって、ウケますね」
そういいザックという精霊はイタズラな笑みをうかべ笑った。なんでも話しを聞くと魔法でなんとかなるそうなのだ。そしてザックは言った。
「サイトーさんのスキルは特殊なので、あまり人に言わないほうが良さそうですね」
ザックは親切心か、そう言った。
「そうか、ありがとうザック」
「いえいえ。それよりこれからどうするんですか?何もないなら、おいらも一緒についていっても良いですか?おいら主をここで亡くし身動きとれないんですよね」
そういい水溜まりの近くにある骨を指さした。
話しによるとザックの主人は人間で水の精霊であるザックを使役し砂漠にあるルメナシカ王国からなんらかの理由で逃亡し、ここで力尽きたという。
砂漠の中の下に空間があり水があるのは、ひとえに水の精霊ザックがいたからである。
そのザックは主人を亡くした事でここから動けないみたいだ。
(ルメリシカ王国が危険な所かわからないが仲間がいた方が良さそうだな…)
それに俺には特に決めた事がない。ならば、この精霊と仲良くした方が特である。
色々とこの世界の事も聞けそうだ。
そう思い俺は水の精霊ザックに言った。
「一緒に行くか?」
小人である水の精霊ザックは喜び
「良かったであります。ならば契約しましょう―しましょう―」
そう言うとザックは俺に水の魔法を使って身体に浴びさせてくれと懇願したのだった。
挿し絵は、サイトーさんとザックになります。
少しイメージが変わりますが、絵心がないのですいません。




