訓練
エリアとミーシャの指導によるグリフォンであるマルとの訓練が終わった。
「ふぅー」
ため息をつく。
そんな俺にエリアが水筒、ミーシャが果物を渡してきた。
これは両方もらわなければ惨事が起こると思い両方とも受けとる。
それにしてもミーシャからもらった果物は葡萄であった。
どこからだしたかわからないが、この地の特産品だという。
ミーシャ自体は、この国には何回しか来てないという。それもそうかと思う。
魔族が人間社会にくる事は何かしら企みがあるときだけだろう。
漫画ではよく魔族や魔王がでてくるものである。
たしかミーシャも魔族の貴族に使えていたそうだからな。
(でも裏切って大丈夫なのか…?)
そんな事を聞いてみたが問題ないとミーシャが言う。
退屈だから従っていたと言っていた。
(そんな感じで俺も捨てられそう…)
そう思ったが契約時の事もあるし心配いらないだろう。
仮にも水の精霊王のお墨付きである。
水筒に入っている水を飲み、葡萄を食べる。葡萄の甘い汁が喉を潤す。
今、二人がアムに乗り俺が乗ってたアムを牽引する。
俺は今、マルに乗ってるからだ。
のどかに進み王都ミリスを目指した。
その間に王都ミリスについてエリアに聞いた。
「王都ミリスは被害があるのか?」
「いえ、王城付近は被害がありますが街には被害はありません。といっても皆、建物から外に顔をみせないでしょう。誰かが…そう私達がビクスの暴政をとめなければなりません」
そう言いエリアは勢いづく。
彼女達は俺とミーシャと違い、この国を愛しているのだろう。
その目には怒りと悲しみにみちあふれた瞳を宿していた。




