口付けの意味
その行為にザックが驚く。
彼女ミーシャ=レインがおこなった行為は、その者に永遠の忠誠すると意味であった。それは対象が死ぬまで永遠である。ミーシャは、それを躊躇わず行った。
彼女からしたら人などすぐに死ぬので、どうとでも構わない。
しかし口付けを行った相手はハイエルフである。
魔族である彼女は永遠の時を生きる。
それは水の精霊王であるザックもそうである。
だがザックは契約はしたが永遠の忠誠の行為はおこなっていなかった。何せ相手はハイエルフである、つまり俺である。
ハイエルフも魔族と同じく長い時を生きる。
魔族と違って死ぬ事はあるが、それでも永遠の忠誠は、すぐできるものではなかった。
「ふっふ、あなたには意味がわかってるみたいですね水の精霊王。わたしは退屈なのです。このものなら退屈を紛らわす事ができましょう」
「うっ、サイトーさんなら…そうかも…でも…」
俺を無視して話は進んでいるようだ。
「サイトーさん。この者は、あなたに従うと…」
「えっ!」
(いつのまにそんな話に…)
俺が思った時、また意識は宙を浮く感じがした。
目が覚めるとミーシャとエリアが対峙していた。どうやら少しだけ時が時が止まっていたようだ。
「サイトー様。大丈夫ですか?」
エリアがミーシャから離れ距離を置く。
「大丈夫だ。それより話がついたよ」
「えっ?」
エリアが俺を見てキョトンとしている。
それを見てミーシャは微笑む。
「これから宜しくお願いしますわエリアさん」
ミーシャに扇子があれば、とても似合いそうである。
俺はエリアに、事の顛末を話をしたが納得してはいなかった。
「信用できるのですか?」
言葉使いは綺麗だが疑いの眼差しでミーシャを見つめる。
「大丈夫、ザックも保証してくれたし」
その言葉にようやくエリアも納得する。
その証拠にクールとジルが目を覚ました。
彼らも精神体の状態だったのだろう。体に力が戻り立ち上がった。




