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魔族の女性

登場人物


・ミーシャ=レイン 長髪の魔族

「フフフ、私の名前はミーシャ=レインといいますの。一応ある方の部下ですが、それは建前上での事。実力は同じぐらいですの。だから私に受けをさせたあなた自慢しても良くてよ」


ミーシャ=レインは軽く動くと、いつのまにか祭壇付近まで遠のいた。


「いつのまに…」


ミーシャのスピードは、とても目で追える早さではない。

エリアが必死で斬りかかるが全て交わされるか受け流されていた。

とても俺では相手にならない相手である。エリアが何度も挑む。

それに飽きたのかミーシャは俺の方を見た。その女の瞳は青い色であった。


「しまった…!」


エリアの言葉が遠くで聞こえる。その時、俺の体は地に伏せた。

しばらくすると意識が戻る。だが違ったのは俺の体は、そこにはない。

意識だけがハッキリしていた。


「あらっ意識があるのね。驚きました。弱そうだと思ったけれど違ったかしら」

ミーシャの精神体が姿を現す。


「ここは?」


「フフフ、ここは精神世界。わたしの庭ですわ。水の精霊にも休んでもらってますの。ですが、あなたを招待したのに邪魔なものがついているみたいですね」


そう、そこには俺の友であるザックがいた。

だが、その姿は神殿のモチーフに似た逞しい姿であった。


「サイトーさんに手をだしたらただじゃおかないよ」


ザックが頼もしい。

実体では、まだまだ弱々しいが今のザックは水の精霊王に相応しい力強さがあった。


「そう、あなた水の精霊王ね。わたしでも、おいたをくらいそうね。そうね、いい事おもいついたわ」


ミーシャがイタズラな顔で微笑む。


「村の人達に施したのを解くかわりに私も仲間にいれてくれないかしら。退屈なのよね、命令されるのって。悪い条件ではないと思うけど」


そこで俺の脳裏に先程の老人とエリアのやり取りが浮かぶ。エリアが剣の柄を手にしたのは、この事だったのかと理解した。

エリアが上の空で考え事をしていたのは村人が精神を洗脳されていたのかどうかという予想をしていたのだろう。

ミーシャの言葉で、それがハッキリした。

なら、ここは彼女の条件を受けた方が良い気がする。

だが魔族を信用してもよいのだろうか?そんな疑問が残る。

だが俺の思考を読んだのか彼女の精神体が近づいた。


「うっ」


思わず目をそらしてしまった。


(やっ、殺られる…)


そう思ったが彼女は俺の精神体の額にキスをした。

その意味を理解したのはザックであった。

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