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プロローグ

登場人物

29歳独身の冴えない男、斉藤一吾。

29歳独身の冴えない男、斉藤一吾はひっそりと独り暮らしを満喫していた。

仕事は自営業で自宅でウェブデザインをし生計を立て大手企業のウェブサイトを手掛ける手腕を発揮し、それなりに不自由ない暮らしをしていたのだが夕飯の材料を買いに住んでいるマンションから近くにあるスーパーに歩いて食材を買い、又マンションがある部屋へ帰ろうとした矢先、事故に遭遇したのだった。

始めは何が起きたか分からない一吾であったが、その時には既に意識は見たこともない砂漠の中にいたのだった。


意識が朦朧してたが徐々に手足や肌に暑さが込み上げてきた。先ほどまで夕方であったにも関わらず意識がはっきりした今、全身に暑さがまわる。

時間帯は昼間のようだ。


「暑い」


事故にあった痛みは無く、ただ全身が暑い。

俺は状況が理解できなかったが確かな事は、ここは日本ではないと感じた。

どうみても周りは砂のみなのだ。

過去や未来や、もしかして小説などで読んだ異世界と思ったが、とりあえず今の状況を打破しないと思い俺は立ち上がった。

俺は状況を確認すべく辺りをよく見回す。草木も生えておらず砂ばかりだ。空を見上げると太陽が二つあるように見える。


「あぁー、やはり俺は死んで異世界にきたんだな」


ここでふと、事故の事を思い出す。

たしか交差点が青になると同時に歩いてたらトラックが信号を無視して俺に突っ込んできたのだ。

あの光景は、もう思い出したくない。そんな事を数秒思い出し今の現実をどうするか考える。


「持ち物はこんだけか」


先程までスーパーで買った野菜や肉がビニール袋にあった。これだけあれば、1日ぐらいはなんとかなるだろう。だが問題もあった。

それをこれから考える。


「水が欲しい」


二つの太陽は砂漠と共に俺の身体の水分をカラカラにする。


(このままでは転生したのに又、死ぬことになるのか…)


そう思うとゾッとする。


(まずは水の確保。それから、どこか休めるとこを探さないと…)


俺は決意し、あてもなく歩きだしたのだった。

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