表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

Hundred million tools

作者: 矢光翼
掲載日:2014/10/09

始まりの始まりに過ぎないということです。

時が止まった。そして、アナウンスが始まる。


アキュシア「グッモーニングエブリワン!御託は並べず本題に入ろう!テメーは選ばれた!ケヒヒヒッ!今テメー等が手に持っている物、それが武器だ!エントリー人数は一億人!テメー等にはその中で一番を決めてもらうぜ!ケッヒヒヒ!!選ばれなかった奴ァ・・・また今度!!!ケヒヒヒヒヒッ!」


それは、

課題を忘れた学生が『シャーペン』を握った瞬間訪れた、

広告代理店に勤める社会人が『模型』を手に取った瞬間に訪れた、

帰る家を失った女子高生が気休めに『チーク』を万引きした瞬間に訪れた、

好奇心過多な小学生が『ネジ』を拾った瞬間に訪れた、

非日常に憧れ続けた十五歳が『日記帳』に触れた瞬間に訪れた、

円満な家庭に帰ろうとした主婦が『雑草』地帯で転んだ瞬間に訪れた、

人と関わるのが苦手な少女が『包丁』を握り締めた瞬間に訪れた、

将来の夢を諦めきれないサラリーマンが『ガム』を掴んだ瞬間に訪れた、

製鉄所で働く男性が『鉛』を持ち上げようとした瞬間に訪れた、

犬の散歩をしている老人が『綱』を握り直した瞬間に訪れた、

多忙な芸能人が『鍵』を取り出した瞬間に訪れた、

秘密多き聖職者が『古文書』を引き出した瞬間に訪れた、

部屋から出る気のない引きこもりが『フィギュア』を撫で回した瞬間に訪れた、

園芸を嗜む女子大学生が『ホース』で水を撒いた瞬間に訪れた、

スランプを迎えたアーティストが『ピアノ』を弾いた瞬間に訪れた、

タネも仕掛けも見破れない手品師が『ハンカチ』を洗濯から取り込んだ瞬間に訪れた、

規律に背かない裁判長が『槌』を叩きつけた瞬間に訪れた、

今を顧みない青年の掌に『木の葉』が収まった瞬間に訪れた、

人里離れた山に住まう女の子が『水』に手を浸した瞬間に訪れた、

勉強熱心な学級委員長が『CD』を選んだ瞬間に訪れた、

眼鏡屋の店長が『バッテリー』の損壊を発見した瞬間に訪れた、

プロ野球選手が『バット』で素振りを始めた瞬間に訪れた、

二面性のある男子が『扇子』で自分を扇いだ瞬間に訪れた、

空が好きな旅人が『桜』を摘み取った瞬間に訪れた、

一匹狼な有職少年が『ライター』で火をつけた瞬間に訪れた、

かくれんぼをしている男子が『土』に手をついた瞬間に訪れた、

情熱溢れる剣道部が『竹刀』を抜いた瞬間に訪れた、

多感な演劇部員が『モデルガン』に弾を充填した瞬間に訪れた、

京都の風景に見とれた無職の男が『石』を拾い上げた瞬間に訪れた、

職を愛する獣医が『麻酔』を打った瞬間に訪れた、

人との関係に後一歩踏み込めない心理学者が『カルテ』を渡された瞬間に訪れた、

一瞬の数秒。


彼らはこれから運命に翻弄される。

これを読んでいるあなたも、その一人かもしれない。

『スマートフォン』『マウス』『タブレット』。それらにはどのような力があるのだろうか。


アキュシア「じゃっ、開始!ケ~ッヒッヒッヒ!」

選ばれなかった人は、また今度。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ