2話 再チャレンジ
「・・・どうかしたの?」
気が付けば先程居た酒場(?)。
落ち着け俺。
冷静になれ俺。
「いや、大丈夫だ。気にしないでくれ。」
「変なサク・・・。」
「「・・・・・・・・。」」
そして、会話のない食事が始まる。
『カチャカチャ・・・』
食器とフォークのぶつかり合う音が響く。
き・・・気まずい。
何なんだ。この『浮気を必死に誤魔化してます。』的な空気は。
浮気どころかこの少女と会ったのも今日が初めてだと言うのに。
すると、少女は突然怒りだした。
「サク・・・やっぱり何か隠してるでしょ!いつも食べないピーマンまで食べて、動揺してんのバレバレだっつーの!!」
おぃぃい!!
ピーマン食えないって何歳だよ!!俺!!
「いや、最近食えるようになったんだ。この苦味が癖になるよね。ハハッ」
上手く笑えてない自信がある。
「・・・。」
あからさまに少女は怪しんでいる。
このままでは、また最初からになりかねん!!
「明日二人で買い物に・・・」
話を変えようとしたが、最後まで発言することは出来なかった。
ちなみに、今の少女の顔。
デジャブである。
先程も見た。
「・・・明日は結婚記念日。ギルドに行くって約束した。」
ポロリと少女の目に光るものが・・・
オィィィイ!!泣くなぁぁあ!!
ってか結婚記念日とか知るかボケェェエ!!
そこでまた、目の前が真っ暗になった。
・・・・
・・・・
・・・・
「相変わらず早いですね。そんなにあの店の料理気に入りましたか?」
目の前にはまた、神様がいた。
てか、コイツ生意気じゃね?
「奥さん泣かせちゃダメですよ。先程より判定甘くしたんですがね。」
「いや・・・・難易度高過ぎだろ。次のステージ行ける気しねーよ。てか、結婚記念日とか知るか!!」
神様は凄い笑顔だった。
殺してぇ。
「まぁ、徐々に彼女のことを知ってください。そして、残念ですが次はペナルティがあります。あんまり話が進まないのも面白くないんで。」
「面白くないってふざけ「いってら~」」
そう言えば・・・
神様は俺の話など最初から聞いてなかったっけ・・・・・・