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プロローグ
死体回収任務は真似っこさん
CASEK 1
真似で救われる人生
プロローグ
空には重い黒い雲で、帳が下りてしまっている。
あの御簾がただの曇り雲だったら、どれだけ良かった事か。
その曇り雲を見たときの主婦の落胆が、洗濯に関する物だったら、どれだけ良かったか。
晴天祈願で消える物だったら、どれだけ良かったか。
でも、現実はそうとはいかない。
オレの目の前には。
今日は。
明日は。
いつまでも。
屍の山が築かれるのだろうか?
そしてそれを喜ぶショウカンもいるし、それを嘆くワタクシもいる。
その屍を持ち、喜ぶオレサマもいる。
嘆き、叫び、周りの目を気にする余裕なぞなくなり、泣き喚くアタシもいる。
そして、オレの主人は、今日もそれを望むのだ。
オレは、叶わぬ夢を叶える商売人。
「代償は、高くつくよ?」




