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ギャップ萌え 倫子  作者: 撫環(ぶわ)翼
7/10

第六章〜攻防

御時間かかってしまいました。書かせていただきました。どうかよろしくになっていただけましたら幸いです。

ふっ

倫子が小さく息を吐くのが聞こえた。

さらに間合いは詰められていた。

ローリングスパイラル!

彼女が小さく叫んだのと同時。鋭い痛みを腹に感じた。

──ローリングスパイラル。

それは、倫子得意の後ろ回し蹴りにつけられた技名だ。

倫子の(かかと)は、目にも留まらぬ速さで僕の腹にヒットしていた。

一瞬、息が止まった。吐いた息を再び吸えないのだ。

う、く

僕は呻いた。だけど、攻撃の手は緩められることはなかった。

『ファイアサポート!』

それは倫子の拳による打突技の名前であった。

主に包まれた拳が頬に飛んできた。僕に避ける術はない。

うぐあ!

僕は吹き飛んだ。日光で焼かれた屋上のコンクリートの床に崩れ落ちた。

「ま、まってくれ!待ってください倫子さん」

僕は土下座の形を作って訴えた。

「なんで反撃してこないのさ?君だって何か必殺技は持ってるのでしょう?」

倫子。

「ふ、そんなものはないさ。あったとしても、君を傷つけるような行為は出来ない。これでいいのさ。倫子ちゃん。素敵だよ」

と僕。その時である。

「あら、そお?」

甘い声が聞こえた。倫子の目の色が変わった。

お読みになっていただきまして誠にありがとうございました

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