つづく
VRゴーグルを外す。ヘッドセットを外した瞬間、世界が静まり返る。砲撃音も、叫び声も、金属が軋む音もしない。
ただ、カーテンの隙間から朝日が差し込み、部屋の中をゆっくりと照らしていた。
「奏音!!」
起き上がると、与一が抱きついてきた。
「良かった……! 僕たち、やったんだよ!」
遅れて、背の高いシマーズさんが後ろから近づいてきてサムズアップしながら声をかける。
「配信も大盛り上がりだぜ!」
視線を向けると、配信画面にはチャットの文字が途切れることなく流れ続けている。
*「暴君! 最高だった!」*
*「すげぇ! マジでやりやがった……!」*
*「さすが暴君! アニーちゃん!」*
*「本当に俺たちを英雄にしてくれた……!」*
次々と流れるコメントが、勝利の明石だった。
「まぁ、今回ばかりはよくやったんじゃないか?」
後方で腕を組みながらカタンがソッポを剥きながら呟く。彼なりの精一杯の賞賛だろう。
そして、シュクレがトコトコと歩み寄ってくる。
「アニーさん……これで、全て終わったんですね」
抱きついたままの与一の背中を撫でながら、私は小さく首を左右へと振った。その様子に、シュクレが不思議そうに首を傾げる。
「確かに、IAFの事件はこれで終わった。私たちの世界はこれからも続いていく。
だから――」
私は、窓の向こうに広がる朝焼けを見上げる。
「私たちの物語は、ここで終わりじゃない」
朝日が差し込む部屋で、私は小さく笑う。
「次はなにしよっか?」
これで完結になります!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆様の感想やこの執筆を通して、私自身、成長できたように感じています。
もし良かったら、感想や評価をいただけると大変ありがたいです。
次こそは、書籍化されるような作品を書きたいですね!





