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覚醒剤を使ってしまった

作者: bureteru

子供の頃に少年院に入ったことがある。


仲の良かった友達が、別のグループの子達と仲良くしていたのだ。

私たちは仲間だったはずなのに、別のやつらと仲良くして、何を考えているんだ。

許せなかった。


仲間を裏切っていくのは、間違っている。

間違っている奴は、徹底的に罰しなければならない。

私は正しく相手が間違っているのだから、どんな事をしてもいい。


彼女のグループを呼び出して、ヤキを入れた

彼女たちは、土下座をして謝ってきた。だけど、許せなかった。

殴る蹴るの暴行をしていくと、気持ちがすかっとした。

彼女たちの、手の甲や頬にタバコの火を押し付けた。


1人の子の腰まで伸びた髪を持ってきたハサミで、ボロボロに切った。無造作にカットした。

誰にも言うなと言ったが、これだけの事があったのだ。


当然のように警察が来て、わたしは、警察に連行された。

取り調べや事情聴衆を受けた。親に謝れと土下座もさせられた。

家族が迎えに来てくれた。父は、すぐ助けてあげると言った。


母は、あなたも子供がいるんでしょう?

子供の気持ちも考えて、と言いながら、警察官に爪を立ててくれた。

本当なら、反省したふりでもすれば良かったのだろうか。

上手な言い訳でもすればよかったのだろうか。


もう少しお行儀良くしていれば、少年院には行かなくて済んだのかもしれない。

だけど、家にはいたくなかったのだ。

小さい頃は、楽しかった。家族みんなが笑っていて、

ゲームをしたり、ふざけたりおしゃべりをしたり、

とっても仲良く、楽しく暮らしていた。


だけど、今はみんなの気持ちはバラバラだ。

父は、仕事にのめりこんでいるのか、いつも残業で遅く帰ってきて、

休みの日には寝てるか、お酒を飲んでいるだけ。


母は、どこに行っているのか知らないが、夜遅くまで帰ってこない。

妹は、嫌いではないけど、何故か見てるとイライラする。

何故か、虐めてしまう。


みんなは、勝手に生きている。

私は、友達の家を渡り歩きフラフラと夜遊び。

だから、家族に幻想なんか抱いてはいなかった。

鑑別所に行き、最初は2週間で帰れると聞いていたのだが、

何故か4週間もいることになった。

反省している事を示すため、ヤキを入れた彼女たちに謝り、何とか許してもらった


そして私は、他に行く場所もなく、再び嫌いな家族との集団生活をおくることになった

早く、こんな家から出たくてたまらい。その気持ちはどんどん高まっていった

高校は、底辺高校だが、何とか卒業出来た。


そして親や家族を捨てて、都会に出ていった。

時々、スナックで稼ぎながら、私はクラブに行ったり、夜に飲み歩いたりと、

ふらふらと遊び歩いた。そして、知り合った男性と、結婚した。


もしかすると、心のどこかで、暖かい家族に憧れたんだろう?

はじめの数年は楽しく幸せだった。

だけど、全くの他人が一緒に暮らすというのは、どんなに大変な事なんだろうか。

人を見る目がなかったといえば、それだけなのだろう。


彼は、家にお金を入れなくなった。酒を飲んで暴力もふるうようになった。

だから、私は逃げ出して離婚した。

子供はあいにく出来なかったので、私はまた、スナックで働くようになった。


その時の客の一人が彼だ。会社を経営していて、お金はもっており、少しあぶない感じのする

男だった。

私は、一度の結婚で懲りており、男の方も結婚は望んではいなかった。


ダラダラと10年ほど付き合いを続けていた。私は年齢もあり、スナックを辞めて、

男の会社で働いていた。

妹も家を出てきて、働く所がなかったから、誘って一緒に働いた。

水産加工の会社だった。


魚をさばいて、ほねを取り、内臓をとって捨てる。身だけにして機械に入れてグルグル回る

最初のころは、気持ち悪くて吐き気はするし、服に魚の匂いが染みついたし、体も痛くなった

だが、少しづつ仕事にも慣れ、職場の仲間ともうまくやり、私は現場のトップのような事をやっていた。


ただ、やはり私には男を見る目がないのだろう。

男は、覚せい剤使用で捕まった。

執行猶予もついたが、会社の経営からは外された。

というより、会社から放逐されたのだ。


私は、悩んだが、今さら新しい男を探すのも面倒くさく、男も覚せい剤の使用を辞めたと

言っていたので、交際は続けていた。

だが、あいつは何を考えていたんだろう。会社をやめて時間が空いて暇になったのか、

別の女と浮気をしていたのだ。


それから、1年ほど悩んだが、彼と別れる決心を固めた。

会社ではそこそこ稼げているし、妹も私をうまく補佐してくれて、会社からの信頼もある。

このまま、お金で困らずにうまく生きていけるだろう。


ただ、直接会うのは、何か嫌な気がしたので、メールで別れをきりだした。

だが、彼は、別れを切り出されるのは思ってもいなかったのだろう。

彼からすれば、覚せい剤で捕まろうが、浮気をしようが、別れることなく

10年以上ずっと一緒にいてくれたのだ。


彼は、もう一度会って、話しをしたいと言ってきた。

私も、しばらく考えたが、メールで別れるのは何か違うと思った。

だから、彼と会う事を承諾した。


もう何度も行って、自分の部屋のようになっていた彼の部屋に行った。

彼の部屋に入ると、今まであった色々なことを思い出した。

一緒に食べたレストラン。ハワイやグアムなどの海外旅行や国内旅行。


彼と話しをしていくと、いろいろな、複雑な感情が芽生えてきた。

しかし、私は別の道を歩きたいのだ。


そう、何度も言って、帰ろうとした時に、彼は、覚せい剤を持ち出してきた。

正直何を考えているんだろうと思った。

覚せい剤から手を洗ったと言っていたはずだと思った。

騙されたとも思った。


だが、私にも好奇心はあったのだ。

人をダメにする薬。いろいろな人が道を踏み外すきっかけとなる薬。


だが、私の精神はそんなものに打ち勝てるんじゃないか。

色々なストレスや、苦労に耐えてきた私の精神なら、

試してみても、依存なんかにはならずに、与えてくれる快楽だけを、

手に入れられるのではないか?


消して薬なんかに負けるはずがない。

そういう気持ちに負けてしまい、ペロっとなめてしまった。

体が楽になり、その快感が体にしみついていくようでした。


彼が寝た後で、もう一度やってみました。

頭がすっきりして、何でも出来るような気持ちになり、

覚醒剤で気持ちよくなり、彼に求められるまま、愛し合いました。


結局、彼と別れる事はなくなりました。

何度か、覚せい剤を使用しました。


そして、終わりの日は、早く、あっさりと訪れました。

もともと、彼は覚せい剤でいちど捕まっていた身の上です。


麻薬を売っていた人からか、それとも他のつながりなのか、

使用していることが警察にバレてしまい、私もそのつながりから、警察に逮捕されました。

執行猶予つきですが、何とか刑務所に入らずにすみました


彼と別れていたら、全てがうまくいくはずだったのです。

しかし、逮捕されてしまった私も、会社をクビになってしまいました。

妹にも縁を切られてしまいました。


何とか執行猶予がつきましたが、もう年齢は40代です。

正社員で雇ってくれる所は、どこにもないでしょう。

この年齢ならスナックも無理でしょう。


バイトでもしながら、何とか食いつないでいこうかと思っっています

子供の頃、家族が嫌いだった。

みんなが、好き勝手して、仲が悪い家族が嫌いだった。

私には家族は、いない。

何にもない。これから、どうすればいいんだろう?


執行猶予の条件で、ダルクと言う麻薬更生する所に、顔を出せと言われています

どんなところかわからないです。

だけど、これも私の選んだ道です。

あきらめずに、生きていくしかありません。

私が幸せになるには、どうすればよかったのでしょう。

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