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短編集

知り合いが新型コロナが原因の肺炎で亡くなったらしい。

作者: 青井 蒼夜

今朝、その信じ難い一報がメールで届いた。

最初メールボックスを開いた時は、「またスパムか」とゴミ箱にボッシュートしようとしたが

送り先のアドレスをしっかり確認すると、10年ぐらい前に長期入院した時の同室の人で

退院してからは一度も音沙汰もなく、記憶の片隅にほんの少しそういう人も居たなと思う程度の人だった。


『青井くん、落ち着いて読んでくれ。金曜日の夜半にコンドウさんがコロナで亡くなったそうだ。

 お互い糖尿病や色々な成人病を抱えて生きている身体だから、君も気をつけてくれよ。』


コンドウさん(仮名)、15年ほど前に入院していた頃に2ヶ月ほど同室だった少し歳上のおじさんというには若作りのお兄さんで、毎晩巡回で襲いかかってくる看護士の目を誤魔化すためのテレビの光避けのアイデアを考え、制作を手伝ってくれた優しい人だった。自分より先に退院していったので一度だけ4人部屋のちょい悪同士でメール交換しただけだったが半年間、年を越して入院していた時期の中で一番面白い同室の仲間のひとりだった。思い出は美化されるとはいうが正直今コンドウさんの状況なんかこれっぽっちも気にはしてなかったが。


「便りがないのは良い便り」と世間一般では言われるが基礎疾患のある自分たちには便りがなくなると、忘れられたぐらいならいいのだが本当に急病になって…。

というのも日常的にあり得る事なので普段からコロナや感染症に対する基本対応策(日常的なマスクの着用、帰宅時のうがい手洗い消毒、起床時の目薬など)は欠かさずやるのが生きていく上で当たり前なのだ。


健康な健常者が面倒臭そうにしているのを見るとああいう人たちが世の中に疫病をばら撒いているんだろうなと思わずにいられない。至極簡単な事でも周りの人の助けになる事を「自分さえ良ければいい」と放り投げないで欲しい。

ここ1ヶ月で3月から10月までの総感染者の半分くらいの人数が新規感染しているようです。


9月頭頃から世間の若い人たちはマスクを外すようになり、たとえ外出時にはマスクを着用していたとしてもお店に入り人と会話をする時、家に帰って寛いでいる時、寝ている時マスクを外す人が多くなりました。

志村けんさんや岡江久美子さんがあっという間に亡くなってしまった事すら忘れているのでしょうか。

新型コロナはそんな「息苦しい」「面倒くさい」「ダサい」などで侮ってはいけない致死性のある感染症です。貴方が良ければ良いワケがないのです。周りの迷惑も考えましょう。それが社会人としてのマナーです。

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