日常と問題
大会での優勝により、Aランクのクリスタルを手に入れたし、召喚獣達も可愛い、至って俺の生活はうまく行っている。だがそんな所にも問題はあるのだ。
「やっぱさ、別の部屋で寝ないか」
「私はご主人の身を守らねばなりません、だから離れるわけにはいかないのです」
「でも、流石に女の子だしなあ、鈴蘭」
「まあ、我はどっちでも良いがアイラがああ言ってるから、我も守らないとな」
正直なところそれは嬉しい。仮にもかなりの美少女達だし、それがこんなに俺のことを思ってくれてるのだから断る理由もない。でも寝る前のナニができないのである。なら別の部屋でやればと思うだろう。
「あ、それじゃ俺トイレ行くから」
「じゃあそこまで護衛についていきます」
「いや、いいから」
「いえ、ダメです」
このようにアイラはついてきてしまうのである。まじで勘弁してほしい。だけど、本気で怒ったらダメそうだし。トイレでやると匂いでわかってしまう。以前やったとき。
「ふぅ、すっきりした」
「よかったですご主人が2重の意味でスッキリできて」
「えっ、今なんて」
「なんでもございません」
そう言ってふふふふふと笑うアイラ。これは完全にバレていた。それ以降バレて馬鹿にされるのが嫌なので控えている。このままだと俺のエクスカリバーが不治の病にかかっちまうよ、そう考えるゼルであった。
「フフフ、ご主人様は今日もなさらないのね、あとちょっとかしら」
そして、これはアイラによる作戦である。アイラは鈴蘭と違い恋愛的な意味でも好意を抱いてる。主人を守るという目的もあるが、真の目的は、ゼルを禁欲状態にすることなのだ。
「ふう、スッキリした」
「はい、では戻りますか」
「わかった」
ゼルは気づいて無いのかもしれないが、部屋でナニしたところでアイラにはわかる。夜には、忍び込んでいたからだ。だからこそ、ゼルにはバレずにできるとこなど無いのだが、それはゼルにはバレていない。
「ああ帰ってきたか、はよう寝るぞ明日も早いからのう」
「そんじゃ、寝ますか」
「はい」
アイラは禁欲状態にして、ゼルに寵愛をいただこうとしていた。鈴蘭とゼルの戦いを見てから、またゼルに対してさらなる好意を抱いてしまった。だが自分から行くのは流石にダメなのでゼルに手を出してもらおうと必死なのだ。
そしていつも通り、眠りにつく。鈴蘭まで一緒に寝ているというのは計算外だったわけだが、まあいつものルーティンをとりあえずやろうとする。
「愛してます、ゼル様」
今日はいつも以上に舐め、甘噛みをした。
この後、不治の病について聞いたアイラはこの作戦を断念したのであった。何も知らないままの鈴蘭はそのままゼルの部屋で寝ていた。
「ゼル好きだぞ」
「俺もだよ」
こうしていつものように二人もそしてアイラも眠りにつく。
今後の執筆活動は、難しいのでとりあえず完結とします。いままで読んでくださり、ありがとうございました。




