表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/30

学年選抜戦開幕

「アイラそういうことだから今回は、鈴蘭と一緒に試合に出る」


「わかりました」


口では納得しているが少し不満が残るような感じだった。そんなアイラの頭を撫でる。


「むーーー」


悔しそうにこちらを見つめるアイラ、だが耳も尻尾ぴくぴく動いている、これはアイラが嬉しい時の合図だ。アイラを試合に出してやれないのは申し訳ないが、今回は二人しか試合に出れないし、メイル姫へのリベンジでもある。鈴蘭とやらなければ意味がないんだ、すまん我慢してくれ。


「アイラの分まで我が戦ってくるぞ」


「そうですね、鈴蘭頼みますわよ、私は応援で頑張ります」


がっちり握手をする二人、本当にこの1週間で仲良くなったと思う。やっぱり一緒に修行したおかげかな。

何はともあれこれでアイの家ともお別れである。なんかとても名残惜しいな。


「ありがとうなアイ」


「それは大会が終わってから聞くよ、あと僕が教えたのに一回戦負けはやめてよね」


「わかってるよ」


そのまま普通に学校に登校するが、やはりいつもとは空気が違う。


「おはようゼル」


こいつはいつも通りマイペースだが別の理由もある。今回の学年選抜戦は、全員が出るわけではない。

今回の優勝者は、自分の持ってるクリスタルをAランクに変えることが出来る権利が与えられる。ランクの低いクリスタルを持つものなら出たいかもしれないが、そもそもランクにこだわってなかったり、元からAランクを持っているものなら出る必要は無いのだ。メイル姫は試合に対して、へんな執着があるらしいので必ず出てくるらしい。そしてエルとかアイは、どうやら出ないらしいのだ。


「今回は学年選抜戦のため授業はないよって出場者は、会場の控え室へ、出ないものは、試合を観戦するように」


「よし、じゃあ行くか鈴蘭」


「ああ、借りは返すのじゃ」


「お二人とも頑張ってください私はアイさんと、エルさんと一緒に応援しますので」


こうして俺たちは各々別れ準備をする。


控え室に来てみたが俺らを侮る奴はもういない。多分模擬戦での連勝が効いたのかもしれない。そして俺は因縁のやつと会う。


「この前はどうも」


「あ、君かどうやら心が壊れなくて良かったよ、また壊せるからね」


「壊せるものなら壊してみろ」


「いいよ、二人ともぐちゃぐちゃにするから」


メイル姫と別れた俺らはトーナメント表を見る。


「戦うのは決勝か」


「お主まさか決勝まで残れんとでも思っとるのか」


「バカ言え、そんなこと考えてもない」


「それなら良かった」


そこから時は過ぎて次は俺の1回戦である、口では、ああ言ったもののとても緊張している。でも鈴蘭を見てこいつがいれば大丈夫と思える。自然と緊張は無くなった。


「右から出でくるのは、初めは落ちこぼれと言われながらも、進化をいち早く行いさらに模擬戦も1敗のみという好成績ゼル・ベルセリオン」


「左から出てくるのは、強力な力を持つオーガを召喚獣にし、相手のデータを取り完膚なきまでに倒すプレースタイル、ダリル・ルーク」


「勝負開始」


「いけ牛頭棍棒で攻撃だまずは狐からだ、打たれ弱いから重点的に狙え」


「やらせねえよ」


俺は牛頭の棍棒を受け止める。


「馬鹿な、召喚獣の攻撃を生身で受け止めるなんて」


「氷結華」


棍棒が止まった瞬間牛頭は、凍ってゆく。


「なっ」


驚いているダリルに急接近する。そして剣をダリルの首に近づける。そして途中で止める。


「参った」


「一瞬の攻防で決まった勝者は、期待の新星ゼル・ベルセリオンだー」


「ふーんちょっとは楽しめそうだね」















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ