アイの秘密と修行
「なんて広さなんだろう」
改めて俺は驚く、王立筆頭召喚術師とはここまでのものなんだ。そして別れている鈴蘭のことも思い浮かべている。メイル姫を倒すため、個人個人がまず強くなろうと思った俺たち、俺はアイに王宮剣術そして鈴蘭はどこに修行に行ったかどうかは、分からないが絶対強くなってくるだろう。
「とはいえ、変な男とかに弟子入りしたりしたらどうしよう」
「ゼル様お食事の準備が出来ました」
「すいません急に押しかけてしまったのに申し訳ございません」
「いえいえ、アイ様の大切なお友達ですから、あんなことを言っておりますが家ではいつもゼル様の話をしておりますよ」
「そうなんですか」
なんかとても嬉しい。いつも学校では、「ゼルくんあんまりべたべたするのはやめてくれ」「僕は、連れションはしないんだ」「先に行ってて僕はやることがあるから」「ゼルくん君の出来る範囲で勉強は、頑張ればいいんだ、できる範囲でね」とかちょっと避けられたり、勉強のことについてちょっとバカにしたりしてくるが、そうかそうか俺の話ばっかか、ちょっとおちょくるネタができちまったぜ。
「さあ、ゼルくん座りたまえ」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます、リムさん」
流石王室筆頭召喚術師纏っているオーラというか様々なものが違う、どんな召喚獣を使うんだろう。
気になる。
「すまないね、一応私の召喚獣の情報がどこかに漏れるのはまずいのでね」
「いや、え、あれ、失礼しました声に出てましたかな」
「いや違うよゼル、お父さんは、なんとなく目を合わせると人の考えが分かるらしくてね、なんでも長年人を見続けた、結果らしいけどね」
「うむ、だからゼルくんが悪いやつじゃないとも分かる。だが、念には念を押しておかなければならないからね」
「いえ全然、むしろとっても尊敬できます、あっ、学校でのアイ様の話など聞きたくありませんか」
「ほう、興味あるな」
「ゼル恥ずかしいからやめて」
「では、鏡に向かって笑顔の練習してたことから」
「ゼル!!!」
思わぬ暴露大会になってしまった。かなり調子に乗って話してしまった、とてもアイには睨まれたからな、後で謝っておこう。
ということでまずは、風呂だ。今日は疲れちまったし癒されるぞ。
「広い、俺の家の10倍はあるな、あれあそこにいるのはアイ、ってえっえっ」
「ゼル、、、、、」
「すいませんでした」
俺はダッシュで服を着て自分の部屋に戻る、まさかアイが女なんて、というか俺どうなるんだ、秘密を知ったら殺されるとか無いよな。なんやんでいる俺の前に一つの封筒が落ちてきた。
「夜僕の部屋に来てくれ、アイより」
「終わった」
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