メイル姫との戦い
「ほんとまじ、すんません」
伝家の宝刀土下座で謝罪をする俺。それに代わる代わる言葉を放つ3人。
「変態は、死んでしまえだよ、ゼルくん」
「ゼルくんは、以外に強引と、メモメモ」
「別に急じゃなかったら、、触ってもいいのだぞ、、、言っちゃった」
最後の鈴蘭の話は聞こえなかったが、どうやら許してもらえたようで、アイはニヤニヤしながらこっちを見てきて、エルは絶対召喚獣には手を出しちゃだめと謎なことを言ってきた。大切な相棒にそんなことするわけないのに。
ーー明日ーー
そしていよいよメイル姫との模擬戦日となった。できれば勝ちたいという思いが強い。単純に勝負だというのもあるが、もう一つもうそろそろある2回目の召喚この時までに、成績が優秀であればクリスタルを交換してくれるらしい、今のところ全勝これならCランク変更ならできるだろう。だがここでメイル姫に勝てばBも夢ではないのだ。
「逃げずに来てくれてよかった」
そこには、俺を待ち構えているメイル姫がいた。顔からは、圧倒的な自信というものが満ちている。俺は姫の言葉を無視する。これはもう勝負だ、身分などは関係ない。
「へぇー、勝つ気満々の顔してるね」
随分とメイルは落ち着いている。王族はプライドが高いから少しでも冷静さを、かいてくれればと思ったが無理なようだ。だかやることは決めてきた。
「それでは、ただいまより、メイル・アルフレッド対ゼル・ベルゼリオンの試合を始める」
まずは、幻影で相手を乱す。俺が昨日考えた作戦としては、戦乙女が倒せないとメイルが狙えないなら戦乙女にメイルを倒してもらおうということだ。
「さあ、自滅しろ」
だが戦乙女は、全く幻影かかった感じも見せずこちらに向かって攻撃を仕掛けてきた。
「私をこの程度でとめれると思ったなら、あなたたち私を舐めすぎです」
全てを粉砕するような勢いで放たれた槍での攻撃それをかろうじて回避する。
「氷槍6連射」
「神雷」
鈴蘭の放った氷槍を雷が破壊していく。鈴蘭は、それを避け新しく魔法を放つ。
「フィジカルアップ」
鈴蘭は氷魔法、幻覚魔法、テレパシー、狐火、そして身体強化魔法の5つを使うことができる。そしてこれなら俺も前でもっとやりあえる。
「はあああああ」
「くっ、人間ごときが私に傷を与えられると思ったか」
「思ってないよ、でも一瞬こっちに気を回すことは、できる」
「仙法、氷結牢」
「身体が凍って動けない」
「今じゃいけ」
「うおおおおおお」
身体が凍った戦乙女の装甲がない部分である首を落としにいく。
「神の意向」
「がぁ」
その瞬間戦乙女は、体から大量の電気放出する、氷は砕けその電気は俺の身体にも到達した。
「ねぇ、戦乙女私もやっていいかしら、彼らをみてると私も戦いたくなっちゃう」
「主人自ら戦わずとも、別に良いのでは」
「いいの、私もやるからサポートよろしく」
「了解しました」
どうやらメイル姫も前線で戦うタイプのようだ、数の利は活かせないが、弱点は狙いやすい。
「鈴蘭、戦乙女を邪魔しつつメイル姫を狙う、サポート頼むぞ」
「了解」
「ねえ君随分お粗末な剣の振り方だね」
そこには、一瞬で間合いを詰めたメイル姫がいた。
「くっ」
剣でメイル姫の剣を受け止める。が、その力に耐えきれず俺は後方へ、吹っ飛ばされた。
「なんて強い力だ、本当に人間かよ」
「私も忘れてもらっては、困りますけどね」
「鈴蘭避けろ」
「くっ」
ぎりぎりで鈴蘭は戦乙女の雷を回避する。
「残念、こっちはハズレだよ」
先回りしていた、メイル姫が鈴蘭を斬りつける。
「アホが我はこっちじゃ」
「ありゃ」
幻影で鈴蘭は回避したようだ、それにしてもあっちの攻撃は容赦がない。普通なら召喚獣にも死なないように急所を避けるが。これはリタイアも考えるべきか。
「おい、ゼルまだ我は、負けを認めらんぞ」
ガシッと俺の腕を掴みそう言い放つ鈴蘭、本当にこいつがいてくれて良かった、こいつとなら強くなれる。
「当たり前だろ、ここから勝つ」
メイル姫は、最初とかならキャラが違う感じになっています。登場部分は、訂正してあるので、今度からは、このキャラを通そうと思います。




