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強さの秘密

今日はいつもより短いですが、明日以降は、もう少し長いものを投稿します。

無事に、鵺とダイナのペアを倒した俺たちだったが、Cランクといきなり正面から殴りあえる力を持てたことは、疑問がのこる。


「ということでお前に聞きたい何故だ」


ここは、俺の頼れる幼馴染エルに聞いてみることにしようと思う。


「ふーん成る程ね、そういうこと、そういうことか」


ニヤニヤしながら鈴蘭を見つめるエル。


「それはね、ゼルくん。鈴蘭ちゃんがとーても好きってことなんだよー」


「は、我はこいつをパートナーとして認めただけで好きとかそんなのは、、、ないぞ」


正直こいつが俺を好きだとかそういうのは、無いと思うが、まず好きだとなんで強くなるのだろうか。


「どうして、好きだと力が湧くんだよ」


「愛の力と言いたいけど、進化ってやつだと思う」


進化という聞き馴れない言葉を聞いて、俺は怪訝な表情を浮かべる、鈴蘭の方を見るがこいつも進化ってのを知らないのか、何一つ分かってないアホな顔をしている。


「たまたま文献で読んだことがあるんだけど、好感度をある程度の段階まで上げると、上の段階の召喚獣に変化することを、進化って言うんだよ」


さっきの進化って言う話が本当なら、少しだけ鈴蘭をいじってやりたいと思う。


「お前、7日間で俺のことそんな好きになっちまったのかよー」


「は、誰がお主のこと好きなんじゃ、アホアホバカバーカ」


「あ、もう昼休み終わるから、教室に帰ろうよ」


「おう」


その時何か鈴蘭が言いたそうな顔をしながら、収納にしまわれたような気がした。


「模擬戦を今日は一回やってもらったがそれはこれから毎日行ってもらうその結果を踏まえて、学年選抜戦も行うから覚悟しておくように」


アイやエルと別れた鈴蘭と俺は帰路につく。そして俺は鈴蘭が昼に言いたい事があったのではないかと聞いた。


「鈴蘭、昼なんか言いたがって無かったか」


「別に対したことではないのじゃが、進化なんぞ、どんな文献でも読んだことはないし、それを知っとるあいつは何者じゃろうかとな」


「エルは、ただの俺の幼馴染だろ」


「それもそうじゃな」


そう、エルは昔から俺の幼馴染、そうなはずなんだが、昔のことを思い出すと、もやがかかっているように思い出せなかった。


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