第3話
ふと、気付く。
詳細があったはずだ。
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力
魔
聖
神
防
早
運
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?数値が無い?
こんな時は意識を集中すれば良いはず?
ぼんやりと何かが見えて来た。
[見ちゃだめ]
(怒)意地でも見てやる。
さらに集中!
、、、
[瞑想を覚えました]
はっ?
違うだろ?私はステータスの詳細が見たいのであって、
瞑想していた訳ではないし。
ステータスを、もう一度見てみる。
確かに瞑想が追加されている
と、言うか、、、
何故声が聞こえる?
[ひ]
ひ?
[み]
もういい。
次はどうせ つ だろ?
[謎解きを覚えました]
!謎だったんかい!
まぁ、話し相手にはなりそうだ、名前でもあれば良いのだが、、、
[しくしく]
!?変な事を言った覚えも何かした訳でもないはずだが、、、
[名前はありません]
なるほど、私と同じか。
[えっ?]
素っ頓狂な声が響く。
ん?私に名前があるのか?
[、、、私に、名前を下さい]
どうにも意思の疎通は難しいようだ。
私の名前を聞きたかったのだが、、、
名前を下さいときたものだ。
はいはい。
ならば君は
太郎だ。
[却下します]
、、、即答!
確かに声色は男ではない。
ならば花子!
[ちっ]
舌打ちの様な音が聞こえる。
決めたお前は花子だ!
[呪われました]
!えっ?
翼が落ちていく。
足元が白くなる。
石化?
!!!
まて、いや、お待ち下さい。
ちゃんと考えるから!
[解呪しました]
、、、絶対に怒らせてはいけない存在がここにある。
と、言うか、姿が見えないから、イメージつかないんだよなぁ、、、
などと考えていると、
[そうぞうして下さい]
なるほど、イメージを作れば良いのか。
ならば出来るだけ見目麗しく、、、
!!!!!
目の前に一糸まとわぬ少女が。
「この姿なら名前付けてくれる?」
ちょっとまて、服はどうした。
「あなたが私を生み出したのでしょ?」
なるほど、そうぞう=想像ではなく、創造だったのね。
、、、確か物質創造だったはずだが、、、
「レベルが上がったのよ」
なんか、なんでもありだなぁ。
そういえば、さっき羽が落ちてたけど、元に戻るのか?
「変異、空間を覚えました」
『あぁ君が覚えたのかい?』
我ながら良い声だ。
「いえ、貴方が、、、」
なるほど、、、
「違いますよ?」
へ?言ってる意味がわからない。
「だから、貴方がその能力を造って使えるようになったの」
、、、
『アイアムゴッド?』
ジトメで見られた。
が、ひとつ気になる事がある。
あられもない姿のままの彼女。
ならば、服もあった方が良いはず。
すると、眼前に筒状の布?と言うか、カーテンが彼女を包む。
ドゥルルルルルルルルルル、、、、、バン♪
何故ドラムロール?
目の前にあったカーテンが取り払われ、
ワンピースの様な服装の彼女が。
因みにだが、ワンピースは青地に白、空色と言うべきか。
髪は白金にやや、黒に近いグレー。肩よりやや長い。が、何故かモミあげは腰の辺りまである。
瞳は幼子の様な濁りが一切なく、、、
「なによ?」
『(棒)なんでもありません』
そういえば名前をつけるのに、随分と遠回りしているなぁ。