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妖御伽譚 上  作者: 鮎弓千景
西の都ー花の京都にてー3
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夜道の訪問者26

一向に焼けるような熱さも、痛みも襲って来ない。


恐る恐る目を開けると、そこには巫さんが結界を貼っていた。

その後ろで、侭さんが庇うように私の前に立っている。


「巫さん!侭さん!」

「お怪我はないですか?辭さん。」


巫さんがこちらに駆け寄ってきながら、聞いてくる。

私ははい、と返事をすると彼女を見た。


強い結界が貼られている…

鬼火は一瞬にして弾かれた。


「巫さん、ありがとうございます!」

「私も及ばずながら、辭さんに加勢いたします!」


私は数珠を構え、巫さんは術を唱える時に使う札を構える。


見据える先は、悪路神の火。

もう一度、青龍様の力をお借りして流水を使うか。


だが、相手が侭さんの力を吸い取っていたとしたら、弾かれる可能性も高い。


「一体どうしたら。」


悪路神の火の邪気が今までより一番強い。

これは、もう封印するしか方法が。


「ものすごい邪気だな。

辭、これはもう払うのは無理だ!」


お稲荷さんが叫ぶ。

侭さんも同じようなことを呟いている。


「私も、お二人と同じ意見です。

こんなに邪気が強いと、例え払えたとしても、時間が経てばまた復活してしまいます。

完全に払うのは無理です!」


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