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妖御伽譚 上  作者: 鮎弓千景
西の都ー花の京都にてー3
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夜道の訪問者4

 ー五条大橋ー


 看板にはそう書かれていた。何かのジョーク?


 いや、でもそんなはずは。先程まで辭は夜の橋にいたのに。

 何で今昼間なのだろうか? どうして世界がセピア色なのだろう。


 すっかり混乱していた。何が起こっているのか理解が出来ない。


 「巫様ー!」


 混乱している辭の耳に子供達の声が聞こえた。その声に導かれるように視線を向ける。


 橋の向こう側に女性がいた。子供達がその女性の周りに集まって、楽しそうに遊んでいる。


 辭は近づいた彼女達に。服装は皆着物で、足には草履を履いている。


 彼女と子供達の後ろに並んでいる家。たくさんの蔵。

 そこでやっと辭は世界がセピア色なのに納得がいくこととなる。


 なるほど、どうやらここは江戸時代末期のようだ。

 所々西洋の服装をした方々が見受けられるので、明治に入りかけという所か。

 では、辭は今過去にタイムスリップしているということ。


 困ったことになった。人知れず頭を抱える。おそらく時代的に考え、鎖国も終わり江戸幕府の最後の将軍、徳川慶喜が大政奉還を行ったはず。


 時間が経てば自然と現代へと引き戻されるはずだ。辭は、とりあえず子供達の方へ足を運んでみることにした。


 運んでみることにしたのはいいのだが、些かこの格好では目立ちすぎるのでは? と、装束を見てみる。


 もう少し騒がれてもいいと思うが。


 何故か誰も騒ぎ立てない。まるで、自分が見えてないような。

 前方から人が歩いてくる。少しずつ自分との距離が縮まっていく。


 後、三m。

 スルッ……

 (え? 今、通り抜けた?)


 その人は何もなかったかのように、私を通り抜けた。思わずその人に躍り出てみるも。


 スルッ……


 また通り抜けた。この時代では辭は霊みたいな存在のようだ。

 それならそれで助かりはするが。考えていても仕方ないので、子供達の元へと向かう。

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