0001 糞…
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世界は糞だ。
糞を集めて、糞を固めて、糞を乾かして作られている。
そうでなければ説明がつかない。
糞について…いや、世界について、もう少し語っていきたいところだが、今はそれどころではない。
対峙するは最強の漢魔道士。
そして、最強の必殺技を俺に放つべく、力を溜め続けている。
「10億…20億――」
その必殺技というのも「自分の持っている金銭を力に換えて投げつける」というかなり厄介なもの。
逃げられるなら逃げたい。
そうしたいのは山々だが、かなり強力な結界を既に張られてしまっている。
逃げられそうもない。
力を溜めている間に間合いを詰め、斬り捨てる?
つぎ込まれた額はもう億を超えている。
俺が耐えられる威力を上回ってしまったのだ。
間合いを詰めた瞬間に迷わずに技を放ってくるだろう。
今思えば、会話での説得を試みたのが失敗だった。
そのせいで、充分な力溜めの時間を与えてしまったのだから。
それにしても、額が多すぎる。
金銭をつぎ込みすぎではないか?
正直、意味がわからない。
なぜ、こんなことになってしまったのか。
「9000億…1兆――」
力溜めはまだ終わらない。
どうやら、全財産をつぎ込むつもりらしい。
「10兆…20兆――」
国家予算級の金銭…。
自分の国が傾くだけではすまないだろうに。
俺を倒しても何も残らないのではないか?
俺を倒したという結果しか残らない。
さすがにそこまで恨みを買うことをした覚えはないのだが。
俺と違って守るものもたくさんあるだろうに。
美人な恋人がいて、自分の国があって、たくさんの仲間もいる。
それらすべてを失ってもいいというほどの価値がある?
ハズレを引いた漢魔道士の俺にすべてを賭ける…賭けなければならない何かがあるというのか?
「30兆…40兆――」
間もなく力溜めが終わる。
技は止められない。
誰も助けにこない。
俺も覚悟を決めるとしよう。
一か八か。
俺の最大の技で。
相手が自分のすべてをなげうつ…いや、投げ撃ってくるのなら――。
俺は『世界』を投げる。
「50兆…51兆…52兆――」
来る!
最大出力の必殺技が俺に向かって放たれた。
万が一…いや、もう53兆分の一くらいしか可能性はないかもしれないが…生き残れたなら、話の続きをしよう。
それでは、またいつか。
俺は世界をぶん投げた。
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