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日曜米(コメ)day

作者: 藤乃花

童話ではなく、コメディーです

夢に見た日、日曜の楽しみその名も〈コメday〉が、スーパーマーケット『OH!安売やすうり』にて開催される日がやって来た来たやって来た(’-’*)♪  


なるべくお金を使わずに精米をたんまり買い占めたいと企むババ軍団がいつもより数を増殖させて、『OH!安売やすうり』の前……というか、店の五つ前の信号まで集合していた。  


ババ軍団の中には車道の真ん中まで陣取る者もいて、本来そこを通りたい車がババ軍団の後に列をなしている。


クラクションを鳴らそうものなら、逆にババ軍団から罵声を浴びせられ、それどころか入れ歯ブーメラン攻撃というおぞましい必殺技もかけられるのだ。


『説明しよう、入れ歯ブーメラン攻撃とは入れ歯がババ軍団の顔面から放たれ、何度も何度も車体にぶつけられるという、恐怖の最たる攻撃の事である‼』


タイム*カンシリーズ風にナレーションを入れたので、分かりやすいだろう。


「店長、今週も来ましたね……恐怖のババ軍団」


副店長の天副テンフクさんが、震えながら店内からババ軍団を見詰めている。


天副テンフクさんは先週の〈コメday〉で、突進してくるババ軍団に追突され、その衝撃で六日間記憶喪失になっていた。


記憶が白紙になっていた間、天副テンフクさんは入院していたので店長である長天チョウテンさんが一人で店を切り盛りしていた。


「精米はババ軍団にとって、極上の品だから譲れない物がある。

開店時間に合わせて、扉を開けたら即、非常階段に避難するんだ‼」


「避難経路、確保しています‼」


先々週は実は長天チョウテンさんがババ軍団から攻撃を受け、六日間記憶喪失になっていた。


記憶がなくなる恐怖を経験するのは、もうゴメンだ。


「間もなく、開店……」


「開けると同時に、脇にある非常階段に逃げ込む……イメージ出来てます」


ババ軍団が身構える。


(米米米米米米米米米米米)


長天チョウテンさん、天副テンフクさんが避難の準備に入る。


「「逃げ道逃げ道逃げ道逃げ道逃げ道逃げ道逃げ道逃げ道逃げ道」」


午前10時、開店!


表の扉が開かれた。


「逃げるぞ‼」


「はい‼」


彼らは非常階段を目指して駆け出した。


その時ババ軍団がヌーの軍団のように店内へと流れ込んできた。


〈米米米米米米米米米米米米米!〉


ドドドドド……!


「速い……!」


「駄目で……す‼

間に合いませ……!」


ババ軍団があまりに速すぎて、二人は非常階段まで行けずにいた。


「どけどけえ‼

米はアタシが貰う‼」


「マナーを守れ、ババア‼

米はウチが買うんじゃあ‼」


「なに言うか‼

全部、あたいが買いじゃあ‼」


貪欲なババ軍団は二人を踏み倒し、店内へと凄い速さで流れ込んできた。


「「「米じゃあ‼」」」


精米を取り合いするババ軍団の足元で、彼らは倒れ込んでいた。


その後、彼らは十二日間記憶喪失になり、暫くの間店は休業となったのだ。























漫画やアニメで記憶喪失になる場面、ありすぎだと思いませんか?

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― 新着の感想 ―
更に都合良く記憶だけがなくなりますからね〜(´・ω・`)<言語や動作、精神などを無くす、リアル記憶喪失の創作ってありますかね〜?
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