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深海から月光だけを  作者: 藤倉 一至
深海から月光だけを
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Bonus Track 深海(くらやみ)から 月光(ひかり)だけを 歌詞

 さぁ目を閉じて 逃げていこう 誰もいないあの深海うみ


 たとえば私が傷つき血を流して 苦しんでいたとしても

 それでも貴方たちは 目を逸らさず笑っているのでしょう


 この世界は冷たすぎて 息ができなくなる

 呼吸を忘れて 生きていられたらいいのに



 たとえば私が貴方を踏みにじって 苦しませたとしても

 それでも貴方が私を許してくれるなんて 願えるわけもない


 この世界はいびつ過ぎるから 息もできないまま

 呼吸をなくして 生きていくにはどうすればいい?



 さぁ目を閉じて 逃げていこう 誰もいないあの深海うみ

 傷つきやすく愚かなだけの 私を隠してくれる ひとりだけの深海らくえん




 誰も誰も誰も誰も いらないから

 二度と二度と二度と二度と 近づかないで



 この世界は苦しすぎて 息なんてできないから

 呼吸をせずに 生きていくなんてできるわけもない


 だから目を閉じて 沈んでいこう 誰もいないあの深海うみ

 なにも言わずに 弱いだけの私を守ってくれる ひとりだけの深海らくえん

 さぁ心閉ざして 墜ちていこう 誰もいないあの深海うみ

 ただ冷たく 貴方を遠ざけてくれる 私だけの深海らくえん



 そうして私はひとりになって 今もこの深海うみを漂っています

 誰にも邪魔をされず ただ静かに沈んでいくことだけを願って


 ああそれでもどうしてだろう この心はまだ誰かを求めているみたい

 気がつけば私は いつのまにか海上そらを見上げていました

 

 でも太陽の光は眩しすぎて 目を焦がしてしまうだけだから

 この水底に注がれるのは 優しい月の光だけでいいのです


 だから私はただ 今も手を伸ばしているのでしょう

 深海くらやみから 月光ひかりだけを 求めるように

 この手を 伸ばし続けて

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