未来へ
通り過ぎる車窓のように
過去から未来へ
後悔しても戻れない
未来から過去には
分岐器で替わったポイントは
誰かのために替わるのだろうか
車窓からは野に咲く花も
懸命に生きる小さきものも感じることなく
漠然と広がる風景だけが目に入る
次の駅で降車して
自分の脚で歩こう
踏みしめる地に咲く小さな花や
必死に生きる小さきものの声を聴きながら
もう少し先まで
自分の脚で歩いてみよう
幼かった頃に感じた
観るもの聴くもの全てに感じた
畏敬と驚きの心
いつしか失った
気付けば毎日が毎月が毎年が
高速道路を走るように
すさまじいスピードで過去へと消えていく
周りに負けまいとスピードを上げている自分
前方だけを見続けて
このまま走り続けるのか
高速を降りて車から降りよう
そして自分の脚で歩き出そう
ゆっくりでもいい
幼き頃に感じた畏敬と驚きをもう一度感じたい
ゆっくりと人生の最終目的地まで
ゆっくりと歩き出そう
お読み下さりありがとうございました。
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