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光と影

その後、みどりとの進展はなく時が過ぎていた。申し訳ないことに、仕事を全然取れていないという現状である。彼の仕事がないため、現在は、神崎 影のマネージャーをしている。彼は、白斗が事務所に所属するのとほぼ同時期に、みどりにスカウトされていた。白斗が苦悩の日々を送る一方で、彼はその見た目と、クールなキャラクターで、東昇 光に並ぶほど人気を博していた。


(まさかあの時、食堂にいたあいつが、こんなに人気になるとはな。みどりさんとも、親しげに話してたし早くしないと取られるかも。)


一年が経ち、少しずつ実力も身につけ、オーディションも受けれるものは全て受けてきたが、未だ大きな結果は出ていない。それでも、エキストラや事務所の手伝いをして、ある程度のお金を貯めた彼は、以前より事務所に近いマンションに引越し、生活を送っていた。テレビには、光と影の若手ツートップと、今や知らない人はいない凛さんが、数多くの番組に出ていた。少しは今を楽しめるようになったが、依然、彼女は愚か友達も出来ない。事務所の人や局の人とは多少仲良くなったが、芸能界では、芸能人のマネージャー同士がアドレスを交換し、その儀式を通して、アドレスを本人が手に入れるそうだ。そもそも共演した人から聞くものを、まだメインキャストとして、ドラマに出ていない彼が、凛さんの連絡先を聞けるわけがない。


(まあ、咲ちゃんとみどりさんの連絡先知ってるから、別にいいけど。仕事のこと以外で、連絡しないけどね。そしてなぜか、影のアドレスも持ってるんだぜ!世の中の女子はさぞかし羨ましいだろう。)


(白斗×影=光×影。)「うん。いいんじゃないかな?白って光意味するよね!」


(完全に純さんに侵食されてんなー。)


冥府 純。年齢不明。俳優していたという説もあるし、なぞが多い彼の担当インストラクター。


(腐ってるけど、冥府 純。やっべ冥府って暗闇じゃん。影じゃん!俺×冥府=光×影じゃん。)


「ってないない!」


「どうしたの?ハクトちゃん。」


「じゅん。。。」


「え!なに?あたしあんたには興味ないわよ!」


(何考えてんだ俺!純さんは男だぞ?)


長い間、彼女もできず、よく接するのが男ばかりだと、少しおかしくなる。


「もう、私が魅力的だから仕方ないかもしれないけど、急に言われるとビックリしちゃうじゃない。今日もレッスン始めるわよ!ハ・ク・トちゃん!」


「は…はい。」


(ふぅー今日も頑張るか。)


この日、若干ではあるが意識してしまい、あまり集中することが出来なかった。


「今日はここまでね、お疲れ様。」


「ありがとうございました。」


「あっそういえば、みどりがあなたに何か話しがあるって言ってたわよ。」


「話?ですか。なんだろ?」


「詳しいことは分からないけど、事務室に来て欲しいって言ってたわ。」


「そうですか。じゃあ行って見ます。」


「あ!ちょっと待って!」


「え、」


「いえ、何でもないわ。」


「はぁーでは失礼します。」


(なんだったんだろう


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