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第1話 プロローグ

 《プロローグ》

 俺の名前は豊田幸治(とよたこうじ)


 たまによくいる硝石の作り方とか鉄砲の作り方なんかを暗記してる歴史マニアだ。


 ちなみに職業は限界集落の山で焼き畑をやってたりする。


 一応先祖代々受け継いだ畑を持ってるが結構厳しい生活でもある。


 だが、段々畑の焼き畑仕事というのは意外と楽しくもある。


「さて、日も暮れるしそろそろ作業は終わるとするか」


 今日も元気に農作業をしてそれが終わったところで、足を滑らして滑落する俺。


「ぬわおおっ??!」


 段々畑を転がり落ちながら俺は意識を失ったのだ。

 ・・・

 目が覚めた俺は見知らぬ女性の胸に抱かれていた。


 理由はよくわからんが知識などを残して、生まれ変わってしまったようだ。


 家や衣服など見る限りはそこそこ裕福な家庭のようだが……。


「この子の名はどうしましょうか」


「うむ、比類なきすぐれたものとして成長してほしい故に”卓”と名付けようぞ」


「きっと董家の名に恥じない漢にそだってくれますわ」


「字は仲穎としようぞ」


 董+卓に仲穎……俺が生まれ変わった?のは董卓(とうたく)か、確かに比類なき漢にはなるはずだが……、それはとても悪い意味で、だけどな。


 それにしても三国志における最悪の悪役である董卓に生まれ変わっちまったみたいだがマジかぁ。


 父は董君雅(とうくんが)、母の姓名は不明だが後に池陽君(ちようくん)となる女性。


 兄には夭折した董擢(とうてき)がいて、変わらないのならば弟に董旻(とうびん)が生まれるはずだな。


 多分現在は永和(えいわ)4年(139年)で 董卓は、後漢の領土での西端の涼州(りょうしゅう)でも最西端の隴西郡(ろうせいぐん)に生まれ、父親は県の小役人から出世して皇帝から直接任命され県史(けんし)になったので、この涼州ではそれなりの名家といって良く他の地方豪族よりは頭一つぬけて出世しているので結構な名家だが、この時代の県史は21世紀の日本で例えるなら市役所の市長くらいかな?


 がまあ、乳児に生まれ変わったところでは今の俺にできることは少ない。


 しばらくは普通の赤ん坊として育てられるままにしようか。

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