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魔法使いに転職するババァ

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「にひひっ、あたしはねえ、勇者ってのになりてえんだが」


ババァは、異世界の転職所に来てた。

いわゆる剣と魔法の世界にババァが迷い込んだっていうお決まりの話だが、ババァは案外、異世界のことをバババババッと納得しちまったみてえで、村の外にいるモンスターを倒すと金が手に入ると村人Aのジジィに聞いて、バババババッと転職所まで来ているってわけ。

なんでババァが勇者に転職したいかって?

そりゃおめえ、ババァの職業が先頭に向かない商人だったからだよ。


「ヨネ様が勇者になるには修行が足りません。当ハローワークファンタジー世界出張店では、まずは戦士をオススメしますよ」

「戦士ぃ?あたしゃ重いもの持つのは嫌だし、汗臭いのは嫌だよ」

「では魔法使いなど如何ですか?強力な魔法で敵を倒せば、お金も効率良く手に入りますし」

「にひひっ、ってことは魔法使いってのは儲かるのかい?」

「ええ、魔法使いは人気職業ですから。お仲間のお誘いも引く手あまただと思いますよ」

「にひひっ、よし決めた!じゃあ今から魔法使いってやつになろうじゃないか」


ババァは魔法使いに転職した。



   ヨネ レベル1


職業 商人 → 魔法使い

 HP:19  →  9

 MP:0  → 14


「にひひっ、じゃあ早速暴れるとするかね!」

「あ、あのお仲間のほうは」

「仲間ぁ?あたしの取り分が減るじゃないか!そんなのは要らないよ!」

「あ、お婆さん…ちょ、ちょっとちょっと…」


ババァは、とりあえず転職所を出ると武器と防具を…

あのケチんぼが、そろえるはずがねえだろ。


装備:ぬののふく(初期装備)



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