第1話 いざ、ハワイへ!
皆様、緒方弥生でございます!ご無沙汰しています。
一臣さんと結婚式を挙げ、みんなから祝福され、幸せいっぱいのままクリスマスを迎え、龍二さんの誕生日パーティをお屋敷で行いました。そして、とうとうその場で、京子さんと龍二さんの婚約も緒方財閥のみなさんに発表されました。
いや~~~。緒方家はめでたいこと続き!と、みんな喜んでいました。お屋敷で働く従業員の皆さんも、みんな喜んでいました。あ、1部を除いては…。
その1部と言うのは、最近になってお屋敷に勤めるようになったメイドさんなんですが、その話はまた今度するとして、わたくし、「ビバ!政略結婚」が復活した記念すべき第1章として、ぜひとも一臣さんとの新婚旅行の話を皆様にお伝えしたい!!!!所存でございます。
それはそれはもう、ラブラブでアツアツな新婚旅行だったんです。え?もう、ラブラブぶりには飽きたって?いい加減、もうお腹いっぱいってことですか?
そう言わずに、付き合って下さいませ。
なんて言いつつ、実を言うとほんのちょっと、困ったことも起きてはいたんですが。喧嘩…と言っていいのかなあ。一臣さんのまた違った一面を垣間見ることになった出来事があったんです。
忙しい年末、一臣さんはほとんど会社で缶詰め状態で仕事をしていました。夜の夫婦生活すら、できないくらい遅くまで会社に残り、私が眠った頃に帰ってきて、朝起きるとろくすっぽ会話をすることもなく会社に出向く…といった状態で。
それも、取引先に直接寄るからと、樋口さんの運転する車で行っちゃって、私一人寂しく出社…なんてことがほとんど。
クリスマスも終え、ゆっくりできるかと思っていたのに…。
龍二さんは、クリスマスのあとは、本社で仕事をするのだとお屋敷に戻ってきていました。その間、京子さんもお屋敷で過ごし、夕飯時は二人で仲睦ましくしていて、ずっと当てられっぱなし…。
そんな、寂しい日を年末は送っていました。新婚旅行前日も、私は一人寂しく一臣さんの部屋で暗くなっていたんです。そんな新婚旅行出発前からのお話をこれからしたいと思います。
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明日から、新婚旅行なのに。私は用意できたけど、一臣さんは行く支度すらできていない。なんて、ため息交じりで一臣さんの部屋にいると、
「失礼します」
と、喜多見さんが入ってきた。
「新婚旅行の準備をしに参りました」
「え?一臣さんのですか?」
「はい」
「じゃあ、私も手伝います」
そうか。一臣さん本人が準備をするわけじゃないのか。それも、そうか。
喜多見さんと一緒に、スーツケースに必要なものを入れていった。夏物の服もほんの少しだけ入れ、
「終わりましたね」
と、喜多見さんはスーツケースを閉じた。
「え?でも、服、3枚程度しか入れてなかったですけど」
ハワイに10日はいるんだよね?
「はい。一臣お坊ちゃまは、ハワイで着る服はハワイでお買いになりますから」
なるほど、そういうことか。
「テニスウェアや、水着もハワイでお買いになると思いますよ」
そうなんだ。そうなのか~~。
「弥生様はもう準備終わりましたか?」
「はい。ばっちりです!」
「では、早めにお休みくださいね」
「はい」
喜多見さんは部屋を出て行った。
し~~ん。また部屋は静まり返った。ずっと、ずっと、仕事の時も一緒にいられると思っていたのに、一臣さんは、最近私を連れて行ってくれない。
今日、秘書課に行ったら、
「一臣様、社内でも他の会社の女性からも、せまられているみたいだよ」
と、大塚さんが教えてくれた。
「え?せまられてる?」
「付き合って、一回別れた女性たち。弥生様気を付けてね。結婚したら、またお付き合いができるとみんな、そう思っていたみたいだし」
「え?なんで?」
「まあ、子供ができるまでは、一臣様もちゃんとお屋敷に帰って、弥生様のお相手をするだろう…とそんなことを言っている人もいるけど」
「え?!」
「すでに、一臣様、弥生様をほおっているじゃない?仕事先にも連れて行っていないし。だから、やっぱり結婚するまで仲のいいふりをしていただけなんだって、ほとんどの人はそう言ってるよ」
「大塚さん、やめなよ、そういうこと言うの。弥生様、気にすることないですよ」
すかさず、そう江古田さんが慰めてくれたけど、そんなことを言われているっていうのがショックだった。
そして、
「弥生様、ここは正念場でしょ。他の女のもとに一臣様を行かせないように頑張らないと」
と大塚さんに言われ、ますます不安が押し寄せてきた。
いけない。いつものパターンにはまるところだ。私が一臣さんを信じないでどうする。仕事が忙しいだけで、もとカノのもとに行ってるわけじゃないんだから。それに、私と一臣さんは仮面フィアンセでもないし、仮面夫婦でもないんだから!
そりゃ、ここ数日間、話もろくすっぽしていないし、キスもしていないし、抱きしめてももらっていないし。
あ、違うか。正確に言えば、寝ている時に抱きしめられているし、朝起きると胸にキスマークはついているし、寝ている間にどうやら、あっちこっちキスされているみたいだから、ちゃんとキスもハグもされているんだけど。ただ、私がキスやハグをされているという記憶がないだけで。
「弥生~~」
バタン!一臣さんが帰ってきた。
「おかえりなさい!」
「ああ、まだ起きてたな。下で喜多見さんが、多分弥生様は起きていると思いますと言っていたから、2階まで飛んできたぞ」
うわ~~~。なんか、久しぶりに一臣さんに会った気がする。朝も隣に寝ている一臣さんの顔も見たし、胸にしがみついてみたりしたのに。
ベッドから一目散に一臣さんのもとに駆け寄って、思い切り抱き着いた。一臣さんも抱きしめてくれた。
「やっと終わった。明日から、10日間、弥生と二人きりで思う存分いちゃつけるぞ」
そう言って一臣さんは、私のほっぺにキスをした。そのあと、鼻の頭にも、おでこにも、最後に唇にも。
「風呂、もう入ったよな?」
「はい」
「そうか。仕方ない。一人で入ってくる。明日の朝、早いんだよな。エッチは無理だな」
「…ですよね」
「なんだよ。してほしいのか?俺もしたいけどな、ハワイでは、何十回とできるから、今夜は我慢するか。な?弥生」
何十回って今、言いました?
「結婚したら、すぐに子作りに励む予定だったのに、ずっとできなかった。くそ。ハネムーンベイビー、絶対につくるぞ」
そう言うと、一臣さんはバスルームに入って行った。
はう。一臣さんに抱きしめられ、コロンに包まれ、胸がドキドキした。ギュウってもっと強く抱きしめてほしかったな。
寝るのは一臣さんがベッドに入ってからにしよう。一臣さんの腕の中で眠りたい。だって、ずうっと一人きりで大きなベッドで寝ていたんだもん。あ、あとから一臣さんも隣で寝ていたんだけど。
朝、起きると一臣さんの寝息が聞こえた。寝顔を見てほっと安心して、しばらく一臣さんの胸に顔をうずめた。そんな毎日を過ごしていた。でも、今夜はちゃんと寝る時から一緒だ。
ベッドに腰掛け、一臣さんが出てくるのを待った。ここで寝たりしたらもったいない。一臣さんは濡れた髪のまま出てきて、
「なんだ、寝ていなかったのか?」
と優しく聞いてきた。
「髪、乾かします」
「そうか?」
チェストの前の椅子に一臣さんは腰掛けた。その後ろに立って、私は一臣さんの髪を乾かしだした。
ああ、一臣さんだ。一臣さんだよ~~~。嬉しすぎる!!!
「あははは」
あれ?なんで笑われたの?
「弥生、顔、感動しすぎだ。俺に会えてそんなに嬉しいのか」
顔に出てた?
「はい。嬉しいです」
「そうか。俺もだ。グースカ寝ている弥生にしか会えていなかったからな」
私もそうかも。そりゃ、寝ている一臣さんも愛しかったけど。
髪を乾かし終えると、一臣さんはバスローブからパジャマに着替え、電気を消した。そして、ベッドに二人で潜り込み、一臣さんにギュウって抱きしめられた。
「おやすみ、弥生」
「おやすみなさい、一臣さん」
チュっとキスをしてきた一臣さんは、私の顔をじっと間近で見つめてから、またキスをしてきた。熱い、とろけるようなキスだった。
はう。腰、抜ける…。
「弥生」
「はひ?」
「思う存分、いちゃつこうな?」
「はい」
眠りについた。わくわくしながら。夢の中ですでに私は一臣さんとハワイにいた。常夏の島ハワイ。行ったことがないから、テレビや写真で見るハワイの風景だった。海とヤシの木があるだけの…。
海岸には、観光客の姿。その中を私と一臣さんは、あはははと笑いながら追いかけっこをしているという、わけのわかんない夢だったけど、夢の中で幸せだった。
目が覚めると、すでに一臣さんは起きていて、私の顔をじっと見ていた。
「おはよう、弥生」
「おはようございます」
「さて、行く準備をするか?弥生は朝飯も食うんだろ?」
「はい」
いよいよ、ハワイに出発だ。嬉し恥ずかし新婚旅行だ。
一臣さんと、新婚旅行だよ~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!
胸を弾ませながら朝食を食べ、わくわくしながら、一臣さんと車に乗り込み、車内でも久々にいちゃつきまくり、ドキドキしながら、飛行場に着いた。そして、
「え?!ファーストクラスなんですか?!」
と、びっくりすることが待ち受けていた。
「そりゃそうだろ。緒方財閥御曹司の新婚旅行だぞ。本当は、飛行機1台、チャーターするか、緒方財閥で自家用ジェットを買ってしまおうかとも思ったんだ」
うそ。
「だけど、そんなことしたら、お前、贅沢すぎるって怒りそうだしな」
怒るっていうか、目が飛び出ちゃうかも。
「まあ、そのうち自家用ジェットを持つのもいいかもな」
よくない、よくない。ファーストクラスだって、贅沢すぎるってもんでしょ。如月お兄様だって、最近になってようやくビジネスクラスを使うようになったって、そう言っていたし。
ファーストクラスだと、ロビーも違う。本当は飛行場から迎えも来るそうだが、運転手がいるからと断ったらしい。
ひゃあ。ファーストクラスのためのロビー…。初めて入ったよ。あ、あの人、どっかで見たことある。多分、ハリウッドの俳優さんだ。
あ、あの人も見たことある。テレビに出ていた有名人。なんか、みんなこのロビーに慣れ親しんでいて、私くらいかも、こんなに挙動不審なのって。
一臣さんは、平然としている。慣れているんだろうか。もしや、いつもファーストクラスだったりして?
「ああ、そうだな。アメリカにユリカ追いかけて行った時には、ビジネスクラスだったが、仕事で海外行く時には、ファーストクラスだ」
ファーストクラスの席に着いてから、一臣さんに聞いてみたらそんな返事が返ってきた。
「じゃ、じゃあ、もう慣れているんですね」
「ああ、まあな。一回ファーストクラス味わうと、ビジネスクラスも窮屈だしなあ」
そりゃそうだよね。だってこのシート、座り心地いいし、一個一個孤立していて、広々しているし。だから、隣にいる一臣さんまでの距離があって、私には寂しいくらい…。
「弥生は、海外行ったことあるんだろ?いつもビジネスか?」
「海外に行くのは初めてです」
「え?」
「国内線は乗ったことありますけど。家族で北海道に旅行に行ったことがあって。でも、エコノミーでした」
「え、エコノミーって今言ったのか?」
「はい」
わあ、一臣さん、思い切り驚いている。
「家族でまさかエコノミーか?上条グループの社長もか?」
「はい。もちろん」
「…ははは。笑うしかないな。本当に上条グループってのはすごいんだな」
いえいえ。私にとっては、上条家は普通なんです。緒方財閥のほうがすごいんです。
ファーストクラスで出てくる機内食もすごかった。キャビアも出てきちゃうし、フランス料理だし。
「キャビア、初めて食べました」
「え?なんだって?」
「初めて食べたんです…。キャビア」
「いや、そんなことないだろ。コック長が作った料理にも入っていたことがあったぞ?」
「え?いつ、どのお料理に?!」
「知らないで食っていたのか…」
「はい」
「ははは。ほんと、お前、面白いな」
今の笑いも、バカにされている気がする。
「そんなにうまいもんでもないだろ?珍味って言われるものはたいてい、たいして美味しくない」
「…高級料理全般が、私にはあまり受け付けない味…かもです」
「そうかもな」
今のもバカにされた?
「お前と食べた沖縄の豚の角煮とかうまかったもんなあ。お前が作った弁当もうまかったし。コック長の作るチラシ寿司もうまいしな。一般家庭で出てくる料理が一番だよな」
「一臣さんもそう思うんですか?」
「ああ。だから、たまには弥生も手料理作ってくれ。食べたいから」
「はいっ!」
「ははは。元気になったな」
ああ、嬉しい。一臣さんの笑顔。それに、何よりもずうっと一臣さんと一緒にいられるのが嬉しくて仕方ない。
一臣さんとだったら、エコノミーだろうがなんだろうがいいの。そこがどこだって、私には天国。パラダイスになっちゃうの。なんて言ったら、バカにされそうだから言わないけど。
機内では、一臣さんと一緒にいられる喜びを満喫していた。そして、ハワイに、とうとうハワイに着いた。
「ハワイだ~~~~」
飛行場を出て、青空を見上げてそう叫んだ。すると、くすくすと笑いながら、黒髪の可愛らしい女性が、私の首にレイをかけてくれた。
横を見ると、一臣さんにも可愛らしい女性がレイをかけ、なんとほっぺにキスまでしているではないか!
い、いや。きっと、こういう習慣がここにはあるんだよね。
「一臣様、お待ちしていました」
そう言って、白髪頭の外国人が現れた。背の高い男の人だ。年齢は…、微妙。白髪だけど、外人だから銀髪なのかもしれないし、目じりに皺はあるけど、まだ若そうな気もするし。
「ああ、10日間、よろしく頼むな、ジョージ」
ジョージさんって言うのか。
一臣さんと私のスーツケースを両手でガラガラ引きながら、ジョージさんは車まで移動した。私たちが後部座席に座ると、スーツケースをトランクにしまい、運転席に乗り込んできた。
「運転手のジョージだ。緒方財閥のお抱え運転手なんだよ」
そう一臣さんが説明すると、
「一臣様、とっても可愛らしい奥様ですね」
と、ジョージさんは明るくそう言った。
「だろ?それにこいつは、すげえユニークなやつなんだ。あ、そうだ、弥生。浮かれていろんなところに勝手に行こうとするなよ。ハワイにだって、変な奴がいるかもしれないからな。まあ、一応、ジョージも侍部隊の一員だし、他にもボディガードはいるから、大丈夫だと思うけどな」
そうなんだ。へえ。なんかもう、そのくらいじゃ驚かなくなってきたぞ。
そして、車でホテルまで行き、私と一臣さんはすぐにチェックインをした。
「あの…。確か、緒方財閥の別荘に行くんじゃ?」
部屋に入ってから一臣さんにそう聞くと、
「明日行く。朝、セスナに乗ってな?」
と、一臣さんは部屋のソファに座ってから、そう答えた。
「弥生、おいで」
手招きをされ、私は一臣さんの膝の上にちょこりんと座った。すると、後ろからギュッと抱きしめてきた。
「エッチするか?」
「は?!いきなりですか?」
「ああ」
「い、いいえ。もっと他に、プールで泳ぐとか、ショッピングとか、せめて海岸を走るとかしたいです」
「海岸を走る?」
「はい。あはははって笑いながら」
「怖いな、それは」
一臣さんは、抱きしめていた腕を離して、
「まあ、とりあえず着替えるか。軽装してきたとはいえ、暑いもんな」
と、私を立たせて自分もソファから立ち上がった。
「弥生、言っておくけど、膝丈上のスカート、持ってきたよな?」
「はい。全部短めです。スカートもキュロットも。だって、ハワイ、暑いと思ったし」
「正月はそうでもないぞ。ハワイでも肌寒い日もあるしな。でも生足でいろよ。冬の間は日本だと、お前ストッキング履くか、家ではジーンズやパンツばっかりだもんな」
「だって、お屋敷寒いんです。一臣さんのお部屋は暖房ばっちりきいててあったかいけど、廊下もダイニングですらちょっと寒いくらい」
「まあな。広すぎて、暖房が追いつかないんだよな」
「一臣さんの部屋から出たくなくなっちゃいますよね。でも、ハワイはあったかいですね」
「ああ、日本に比べたらな」
私は、そそくさとジーンズを脱ぎ、スカートに履き替えた。一臣さんが着替えをしている間に着替えないと、押し倒されても困るし、急いで着替え、脱いだ服をクローゼットに閉まった。
「ここには今日1泊しかしないから、忘れ物がないようにしろよ」
「はい」
1泊とは言え、すごいお値段のする部屋じゃないのかな。隣にも部屋があるようだし。ここには、立派な応接セットが置いてあり、ベッドは置いていないから、きっと隣がベッドルームなんだろうな。
私はなんとなく外が見たくなって、バルコニーに出てみた。すると、綺麗な大きいプールがあり、その先には海が広がっていた。
「わあ!最高の眺め!」
これぞ、ハワイだ。綺麗な海とヤシの木。夢の中で見た景色とダブる。やっぱり、あれは正夢?私と一臣さん、砂浜で追いかけっこするのかなあ。
「なんか、食べるか飲むかするか?ルームサービスでも頼むぞ」
「いいえ。街に繰り出したいです!」
「街?」
「ハワイの街!」
「…めんどくせえなあ」
え?
「ゆっくりしようとしていたのに、なんだってまた。それも、きっと日本人だらけだぞ。たいして、面白くもないぞ」
「え~~~。行きたいです!」
「は~~~あ」
ああ、新婚旅行でもまさかの面倒くさがりが出るなんて。一臣さんは思い切り眉を潜め、どこかに携帯で電話をした。
「二人だとやばいから、呼んだぞ」
「誰をですか?」
「秘書だ」
「樋口さん?」
「ハワイでの…いや、正確には海外に来た時に俺につく秘書だ。ハワイに来るのも連絡してあった」
そうなんだ。海外では樋口さん以外の秘書さんがいるんだ。どんな人かな。外国人かな。
と、ちょっと会うのをわくわくしていると、部屋にピンポンと来たのは、なんと金髪グラマラスな、若い綺麗な女性だった。
「ハ~~~イ、一臣」
そう言って、その女性は一臣さんにハグをして、頬にキスまでしている。
が、び~~~~~ん。
秘書って言ったよね?その割には一臣さんも、抵抗なくハグされてキスまでされているよ?それも、一臣って呼び捨てにしたよ?秘書なんだよね?!
一気に気持ちがブルーになって行くのを感じた。