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【志】  作者: 七薫
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 文久3年、如月(2月)浪士組出発のため、再び伝通院に集結した総勢、230名弱。

それぞれ、編成された隊ごとに集まり、出発までの時間を過ごしていた。


浪士取締役- 鵜殿鳩翁・清河八郎・山岡鉄太郎・石坂宗順・松岡万・池田徳太郎ほか

一番隊- 根岸友山・家里次郎・殿内義雄・清水吾一・遠藤丈庵ほか

三番隊1- 芹沢鴨・近藤勇・山南敬助・土方歳三・永倉新八・沖田総司・原田左之助・藤堂平助・平山五郎・野口健司・平間重助ほか

三番隊2- 新見錦・阿比類鋭三郎・井上源三郎・沖田林太郎ほか

五番隊- 山本仙之助・玉城織衛 その他

六番隊- 村上俊五郎・大村達尾・柏尾馬之助(柏尾右馬之助)ほか

 (wiki引用)


 俺は、3番隊1班に振り分けられてから、とくに行くあてもなかったため、しばしの間近藤殿の道場、試衛館で世話になっていた。

そのため、1班の連中とはある程度仲を深められたと思っている。


「拳成君、君はこの浪士組についてどう思われますか?」


表向きは、将軍警護のために集められた集団だが、裏に何かあると感じていた山南(やまなみ)さん。

 俺が、清河を探るような目で見ていたところを目撃したらしい。


「俺は、この浪士組。本当の目的は攘夷であると考えています」


その発言には周りの連中が驚いていた。

「それは、何故でしょうか」


「清河は本来、尊皇攘夷思想の強い男です。過去、虎尾の会なるものを結成し、横浜外国人居留地を焼き打ちしたとか」


「そらぁ、穏やかじゃねえな」


そんな男が、幕府の為などと考えるはずがない。

井伊直弼が井上と岩瀬らと共に日米修好通商条約を締結させてから、水戸藩、薩摩藩らの反感を買って世の攘夷思想は一層高まった。


桜田門外にて井伊は暗殺されたが、それに触発されて奴の攘夷思想が強くなったと聞いたことがある。


「まあ、憶測に過ぎないし、京で名を上げる機会がやってきたんだ。彼奴が何を企んでいようが俺たちには関係ないことですよね、土方殿」


「あたりめーだ、邪魔する奴は斬る。それが誰であろうともな」


「まったく、どっちが過激なんだか」

試衛館面々は、以前から京へ登り、国のために何かしたいと考えていたらしい。

近藤殿が根っからの佐幕派であり、将軍警護の為あらばと今回応募したのだとか。




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