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空作世界  作者: tsleep
2/3

8と5と25

さっくり、ストレートは

顔面にヒットする。

立て続けに、酒臭い息がAの顔に振りかかる。

「〇〇新聞取っってるから・・・、要らないってぃぃ言ってるでしょうが!」

紛れもなく、酔っぱらいだ。

しかも、これが他人ならば

叱咤したり、取り敢えず警察に引き渡すとか

出来そうなものだが、

いかんせん・・・。

これでも、Aの上司に値する、

人物だったりするわけだ。

何にしても、朝っぱらから酒盛りとは・・・。

正気の沙汰ではない。

「アウンクェさん、何やってんですか!時報警察に見つかったら、一毛打尽ですよ。早く中に・・・」

言葉は、続かない。聞こえない。なぜならば、対象とする人物は

{ここ}には居ないのだから・・・。

白い壁が広がっていく...。



それは、突然にやってきた。

どこからとか、何がとかなんてもんじゃない。

{やって}来たのである。

「はぁ、はぁ。」

Aは必死に、街を駆け巡る。

もはや、街でもなければ巡るほどのものでも

無くなってしまったが・・・。

「絶対に、禿げて死にわけには!」

そう、奴らから命からがら逃げているのだ。

しかし・・・・・・。



いやぁ、参ったね。

エレベーターの中である。

急な停電で、止まってしまった訳だ。

(しかし、この状況下になる確率ってどんなもんなんだ?)

Aはしがない、会社員で時間にはきっちりとしないと

気が済まない、正直めんどくさいタイプの人間である。

不意に、小さい音がエレベーター(意外と広い)にこだまする。

(俺だけが、閉じ込められた訳では無いのか?)

目が慣れてきたところで、

Aは周りを今になって確認する。

この男は時間だけにはきっちりしているが、

他の点では、結構ルーズなのだ。

「誰か居るんですか~?」

少し間の抜けたような、声でAはしょっと叫ぶ。

「あ゛あ゛あ゛・・・。」

少女...、いやもっと幼いだろうか?

そんな、少女が頭を抱えて震えていたりしたのだ。

因みに、Aはどっちかというとグラマラスな女神の方が

好みだったりする。

(っち、餓鬼が泣いてんのかよ。面倒だな・・・。)

と、流石にここまでは酷くはないがちょいとばかしか面倒そうに、

少女に声をかける。なぜなら、これ以上泣かれては困るし内心ホッとしたからである。

「大丈夫かい?怪我はないかい?親御さんは?」

Aはコミニュケーション能力が低い・・・。

こんな、コミュ症+挙動不な男に、

少女は身を起こし、答える。

「ひぃぃ・・・

空が真っ白な光に包まれて行く。

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