チーム名の理由は特にない
「フェニックス…を解散?」
「今のチームを続けたって将来はないだろ?だが、俺のチームに来れば、将来の仕事も斡旋してやれる。それも喧嘩するやつなら天国みたいな仕事だ。少し危険だけどな。金払いも良い。楽して稼ぎたいならオススメだ。」
「その仕事ってのは?」
「ある社長令嬢のSP…まぁ護衛みたいなもんだ。俺の幼馴染の父親がサスエルの日本支社長なんだが。」
「サスエルって、あの世界的な電子機器メーカーの?」
「そう。それもまだ30代後半で、もうすぐ本社から営業部長として招集されることになる。いずれは、専務か取締役くらいにはなるかもな。そんな人から護衛の話が来たんだ。この前なんか、事前投資って言われて300万もらった。」
「は!?300万?」
「まぁ、そう云うわけで、俺は仕事を用意してやれる。仕事に決まっているやつなら俺のとこに来れば良い。その仕事上でなら暴行や殺人未遂くらいならもみ消してくれる。これも両親もいるしな。うちの両親は警視庁にもコネがある。こういう系統で俺が逮捕されることはまずない。俺の仲間ってことなら尚更だ。」
「話を聞いてみるだけでもいいかもな。そもそも、あんたのチームに入ることは、既にメンバーは了承済みだ。俺もあんたがそういうんじゃないかと予想してたからな。」
「へぇ…それなら話が早い。」
「それで?チーム名はどうすんだ?」
「チーム名は…黒龍会にする!理由はカッコイイから!」