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黒龍会  作者: あるでるの
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スカルヘッド

全国アンダージュニアボクシング大会の全国大会を3週間後に控えた俺は、毎日のようにジムに通っていた。


そこではこちらも毎日のように新庄君がジムに来ては、俺に指導をして欲しいと懇願してきた。榊君をノックアウトしてからというもの、憧れの相手を取りに切り替えた雰囲気も感じる。


俺としては、面倒なことこの上ない。まぁ、俺も教えながら、中学ボクシングとしてのフットワークや基礎トレーニングを学ぶ機会を得られたので全くの無意味というわけでもなかったのだが。


そんな毎日を送っていた時、またもや面倒事が俺のもとに届いた。


「スカルヘッド?」


俺のもとに届いたのは、チームメンバーの成川からのメールだった。以前連絡先を交換していたのだったが、その成川のもとに、そんな名前の半グレ集団からの襲撃があったそうだ。


ただ、新道光さんと大森秀悟さんもそばにおり、難なく撃退し、そのメンバーから面倒な話を聞いたという。


なんでも、この前俺とのタイマンでチームが解散になった黒豹が富士周辺で犯罪まがいの行為をしている集団とトップ同士のつながりから連絡を取り、今回の騒動になったらしい。


このチームは、地元の中学や高校も手中に収めているらしく、その構成員は準構成員も含めて、300人近くにもなるらしい。このような集団としては最大規模らしい。最近では、東部最大組織として他の地域にも勢力範囲を拡大しているらしく、今回の襲撃は中部侵攻の一環でもあるらしい。


ただ、この手の奴らは、俺が相手するよりも証拠を掴んで現行犯でしょっぴいたほうが何倍も効果がある。


「なんかあったんですか?」


「ん?新庄君とは関係ない話だから、気にしなくていいよ」


「そうですか?」


新庄君は、ボクシング以外のことについては特に突っ込んでこない。もうすでに練習に戻っていた。


俺も大会前には騒動を起こしたくない。そこで俺はこう返信した。


『襲撃の件、承知した。この件については、浩二さんに詳細を伝えておいて。俺の方からも警察に富士方面に厳重警戒しておくように伝えておくよ。俺は少なくとも今月は動けない。何か進展あったら、連絡してくれ。』

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