第8話
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言っちゃったぁ……
私、鈴に告白しちゃったよね……。
これで私の初恋は終わりかぁ……。
せめて、私が諦めれるように振ってよ。鈴。
「その、怒らないで聞いて欲しいんだけどさ」
「な、何ぃ」
なんでそんな深刻な顔してるの?
私なんか振っちゃって彼女のとこに行けばいいのに……。
そんな事を考えていた時、深刻な顔をしている鈴からありえないような言葉が流れる。
「ごめん。実はドッキリなんだ」
「え?」
………え?
ドッキリ……なの?
私、鈴に告白しちゃったんだけど……
一応確認してみる。
「ほ、本当にドッキリなの?」
「本当だ」
………………。
鈴、最低。
でも、騙されたとはいえ、鈴に告白しちゃったのか……。
もしかして気づいてない……?一応確認してみる。
「その、じゃあ私の告白聞こえてた.......?」
「まぁ、一応.......」
「.......」
やっぱそうだよね。
そこまで鈍感じゃないか……。
でも、ここからどうしよう?
告白を取り消して後悔するくらいなら───
「改めて言うから」
「お、おう」
「私と付き合ってください」
今にも心臓が飛び出そう。
手が震えているのが自分でも分かる。
振られてしまったらどうしよう……。
けど、そんな心配は必要なかった。
「こちらこそ、よろしく頼む」
……………
告白成功したんだよね。
私の初恋が叶ったんだよね。
嬉しい……。
一応、鈴にもう一度確認してみる。
「ほ、本当に?」
「うん、嘘じゃないし、ドッキリでもない」
今、私絶対にニヤけてる。
初恋は実らないって噂になってたから本当に心配だった。
でも、私達には効かなかったらしい。
「ねぇ、こっち来て」
鈴と抱き合いたかった。
私は絶対、この日を忘れない。
鈴の体温が直に伝わってくる。
本当に幸せ……。
幸せを感じていた時、鈴が心配そうにこちらを向いてくる。
「その、蒼依の気持ちに気付けなくてすまん」
本当だよ……!
私がどれだけアプローチしてきたか……。
でも、『結果良ければ全てよし』だよね♪
「そうだよ、この鈍感めー」
これは本音。それ以上に──
「でも、今幸せだからいいの」
「俺も今、幸せだから」
「お互い様だねっ」
年齢=彼女いない歴の幼馴染から「実は最近告られてんだよね」ってドッキリされたら、つい告白してしまい、付き合うことになった。
これからの学校生活。鈴と助け合いながら毎日過ごそう。
私は静かに決意した。
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