第4話
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決行の少し前。放課後。
駿と一緒に『告られたドッキリ』の概要を確認していた。
「確認だけど、蒼依には『実は最近告られたんだよね』って言えばいいよね?」
「うーん」
「他に案でもあるのか?」
多分、これが一番簡単だと、思うんだけどなぁ。
そんな事を考えていた時、駿は何か閃いたようにドヤ顔をしてきた。
「お、いい案あるのか?」
「あぁ、『もう、年齢=彼女いない歴じゃねぇぜ.......お前が俺の彼女だからな.......』はどうだ」
「馬鹿か」
期待した俺が馬鹿だった。
まぁ、普通に「最近告られたんだよね」でいいか。
一番普通でバレにくい気がする。
「そろそろ時間だわ、行ってくる」
「行ってらっしゃい〜」
絶対にドッキリを成功させてみせる。
そんな思いを持ちながら俺の家へ向かった。
◆◆◆
ドッキリの事を考えながら歩いていると、もう俺の家の前に着いてしまっていた。
時間が過ぎるのは早いな。って思いながら玄関を開けようとすると、後ろから声が聞こえた。
「あ!いたいた」
既に蒼依は俺の家の前に居たらしい。
まだ、十分前だぞ?
まぁ、いいか。
「遅くなってすまん、どれぐらい待った?」
「ううん、さっき来たばかり」
「よかった」
これカップルがよく待ち合わせの時にするやつだよな.......という既視感を持ちながら玄関を開ける。
「久しぶりだなー」
「いや、一ヶ月前に来ただろ、蒼依が駄々こねてな」
「あ、バレちゃった」
何故か分からないが蒼依の自然な笑顔か可愛く見えてしまう。
多分、最近蒼依のことばかり考えていたかもしれない。
蒼依を好きなんてあるわけない。
一度深呼吸をして落ち着かせる。
「じゃあ、ゲームしますか」
「おっけー、このゲームやらない?」
蒼依が見せてきたのは格闘ゲーム。俺の得意分野だ。
「本当にいいのか?」
「ふっ、私には作戦があるのでねぇ」
蒼依の要望で始まった格闘ゲーム。
蒼依も練習したのか立ち回りが上手くなってる。
でも得意分野では負けられない。
「は!?それズルいじゃん」
「ズルくないから、対策してないのが悪い」
俺がこのゲームを何年やってると思ってる?
流石に負けない。
「ねぇ、ハンデちょうだい」
「えー、どうしようかなぁ」
そんなやり取りを交わしながら一時間程度やりこんだ。
「あー、疲れた」
「ちょっと休むか」
「そうだね」
格闘ゲームをしながらドッキリをするタイミングを伺ってきたが集中力が切れた今のタイミングしかない。
作戦を決行する前に深呼吸。
「大事な話があるんだけど、いいか?」
「なになに、まさか、年齢=彼女いない歴じゃなくなった?」
蒼依は「そんな訳ないか」と言いながらゲラゲラ笑っている。
そんな蒼依にニヤって顔をしながら言う。
「そうだけど?」
数秒間の沈黙が流れる。
蒼依は顔を真っ青にして......。
「う、嘘だよね?」
蒼依は戸惑いを隠しきれていなかった。
「本当だぞ」
俺はドヤ顔を浮かべながら言ってやった。
「な、なんで.......」
蒼依からは聞いたこともないような声だった。
俺はこのまま顔を覗きながら煽ってやろうとして、顔を覗いて見ると、蒼依は涙を流していた。
やばい。
このままじゃ、俺は女子を泣かせた最低男になってしまう.......。
ドッキリって伝えて、謝ろう。
ドッキリって伝えようとした時、蒼依から、いつもの声とは違う、か弱い声で俺の想像してない事を言われてしまう。
「私だって、好きだったのに.......」
............................え?
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