第3話
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次の日の朝。
その日は深夜まで、このめんどくさい家族をどうするか考えていたけど、俺の両親は毎日、十時ぐらいに帰ってくるので、まぁ、大丈夫だろう。
奏音は.......。
友人と遊びに行くに違いない。
奏音は、いつも家に帰ってくるのが九時ぐらいなので、それまでには終わっているだろう。
多分、蒼依が来るとしたら放課後だから問題はない。
後は適当に「俺の家でゲームでもしない?」って聞くだけだ。
簡単、簡単。
あれ、でもこれナンパっぽい.......。
まぁ、大丈夫か。やましい気持ちなんて一切ないし。
そうと決まれば早速誘いに行くか。
俺は勢いよく玄関を飛び出した。
◆◆◆
さて、蒼依を探すか。
どうせ蒼依の事だからこの辺に.......。
「やっほー、今日は早いじゃん。もしかして年齢=彼女いない歴卒業出来たから?」
「違うわ。やることがあるんだよ」
「珍しいー」
こいつ、何処から出てきた.......。
割と驚いたが、顔には出さない。
「逆に聞くけど、なんで蒼依はいつもこんな早く出るの?」
「ま、まぁ、習慣になってるからかな」
「偉いな」
「ま、鈴とは違いますから」
いつも通りウザイな。
てか、どうやって誘おう.......
やっぱ、雰囲気って重要だと思うんだよ。
いつ誘うかタイミングを測っていた時だった。
「あ、そういやさ、今日鈴の家行っていい?」
なんだこの最高のタイミング。
今日運良すぎか?
俺はもちろん.......。
「いいぞ」
「じゃあ今日の放課後鈴の家集合ね」
「了解」
よしよし、ここまで計画通り........。
そんな事を考えていた時、蒼依が俺から何歩か離れる。
「(やったぁ、今日鈴の家に行ける.......。奏音ちゃんありがとう.......)」
「なんか言ったか?」
「別に」
まぁ、いいか。
その時、俺は静かに宣言した。
絶対に『告られたドッキリ』成功させると。
◆◆◆
学校の教室にて。
蒼依を俺の家に呼べた事を報告した。
「おぉ、良かったじゃん」
「あぁ、何とかな」
「もっと時間かかると思っていたんだがなぁ」
「いや、実は蒼依の方から誘ってきたんだ」
「ふーん」
駿がめっちゃニヤニヤしてる。
なんかウザイな。
「なんだよ」
「いや、別に?」
まぁ、いいか。
どうせくだらない事だろうし。
「(面白くなってきた.......)」
「顔がニヤけてるぞ」
「すまんすまん」
怪しいなぁ。隠し事か?
駿は色々な事見抜けるからなー。
何見抜いたんだろ。
怖っ。
「まぁ、頑張れよ」
「任せとけ」
決行は今日の放課後。
何がなんでも成功させてみせる。
予想外の事態なんて起きない.......よな?
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