表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/9

第2話

ご観覧頂きありがとうございます!

 時刻は既に六時半。

 駿と『告られたドッキリ』の概要について話合ってる内に、太陽が落ち始める時間帯になってしまった。



「もうこんな時間か」

「付き合ってくれてサンキュー、もう帰るか」

「そうしますか」



 駿とちょっとした雑談を交わしながら正門へ向かう。



「今日はありがとな」

「ジュース一本奢れよ?」

「はいはい」



 駿とは家の方向が違うためここで別れなきゃいけない。

 駿に「じゃあな」とだけ言い、俺の家へ向かい始めた。



「年齢=彼女いない歴かぁ.......」



 正直な話彼女は欲しい。

 けどそんな人、いないんだよなぁ......。

 美女が俺に告白してくれたらいいのに。

 そんな事考えていた時、俺の後ろから聞きなれた声が聞こえる。



「年齢=彼女いない歴がどうしたの?」

「ゲッ」

「そんな驚かなくてもいいじゃない」

「なんでここにいるんだよ.......」

「うーん、鈴の気配がしたから?」

「なんだそれ」



 蒼依はいつも唐突に出てくる。

 もう監視されてるんじゃないかな.......。

 蒼依さん怖いっす。



「で、年齢=彼女いない歴がどうしたの?」

「なんでもないわ.......」

「ふーん、絶対嘘だ」

「嘘じゃない!」



 一番聞かれたくないやつに聞かれた.......。

 これ以上馬鹿にしてくると怒っちゃうぞ。



「そんなに怒らなくてもいいのに」

「怒ってないよ?」

「顔が笑ってない」



 やべ、顔に出てたか。



 そんなやり取りを交わしてる内に俺の家まで着いた。



「家着いたから帰るな」

「えー、もっと話していたかったのにー」

「駄々こねるな」

「仕方ないなぁ、もう」

「じゃ、また明日」

「バイバイー」



 やっと蒼依から開放される.......。

 帰って漫画でも見よ.......。

 そう思っていた時だった。



「あ、そうだ、明日こそ年齢=彼女いない歴卒業出来るといいね」



 声が聞こえた方を見ると、蒼依が、満面の笑みを俺に浮かべてくる。少しやんちゃな笑顔は不覚にも少し可愛いと思ってしまった。



「う、うるせぇー」



 多分、蒼依のことを可愛いって思ってしまったのは、今日一日蒼依の事を考えていたからだ。

 いつも年齢=彼女いない歴を馬鹿にしてくる幼馴染が可愛いわけ.......ない、よな?



◆◆◆



 我が家の食卓にて。



「そういえば最近、蒼依さんとはどうなの?お兄ちゃん」

「別になんともないぞ」

「えー、絶対嘘じゃん」



 そんな会話を交わしているのは俺の妹『涼希 奏音』

 多分、蒼依の次に厄介な人だと思う。

 蒼依みたいに、年齢=彼女いない歴を馬鹿にしてくるわけではないが、とにかくウザイ。

 奏音に、蒼依と一緒にいる所を見られると必ず。



「鈴、ようやく蒼依さんと付き合ったんだね.......」



 って言ってくるのがウザすぎる。

 しかも蒼依の目の前で言うからね!?

 めっちゃ恥ずかしいのよ。

 


 しかも......。



「あらあら、蒼依ちゃんと付き合ったの?」

「いいじゃないか。節度を守ってな」



 そう、俺の両親まで、蒼依との関係を探ってくるのだ。

 面倒くさすぎる。



 前に、蒼依が俺の家に来たことがあったが.......。



「鈴とはどうなの?」

「鈴が変なことしてない?」

「どこまで進んだの?」

「え、いや.......」



 めっちゃ質問責めされてた。

 もう俺の家族がまるで、獲物を狩る狼のように見えたよ。

 その時は止めることが出来たが、次は分からない。

 それ以降は蒼依を家に入れないようにしてる。



「ハァ.......」



 もう嫌だこの家。



 その後も蒼依との関係を聞かれたが無視した。

 だってめんどくさいもん。



 そういや『告られたドッキリ』って蒼依が俺の家に来た時するんだっけ。



 この人たちどうしようかな.......。



↑の☆☆☆☆☆の評価欄を★★★★★にポチッってしてくれると大変励みになります!


制作意欲が上がりますのでぜひ、よろしくお願いします!




Twitter始めました!@yayoi_narou


フォローお願いしますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ