表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/15

水炊きは美味しいですか?

折れる・・・。

 

 いやガチで。


 というかホームレスのオッサン?

 仕方ないな~~と言う顔して何してるの?


 公園にうろついている鶏を絞めようとするのは止めてほしい。

 気持ち悪いので。


 しかも何処からか鯉を釣ってきて捌いてんですけど……。


 其れは観賞用ですよね?



 其れは錦鯉?

 顔を布で覆い頭部を殴ってるね。


 目の下に包丁を刺して……。

 腹に出刃を刺して内臓を出してるな~~。




 錦鯉を食べる気かあああああああっ!


 というかたくましいよねっ!


 すごいよっ!


「其れ食べるのっ!」

「ああ~~美味くて二匹目を捌いてるんだ」


 ニシシと笑うホームレスのおっさん。


「というか其れで二匹目ですかっ!?」

「美味いから~~今度は鯉こくだな」

「しかも次の料理も決めてるっ!」

「お前さんは鶏で良いな~~昨日リクエスト言ってたし?」

「意外に親切だこの人!?」

「なに言ってんだ鶏が美味いから良いって言ってたじゃないか」

「ええ!?」


 記憶の無い時の僕ってそんなに鶏すきだったのっ!?


「しかも昨日は鯉も美味いと言ってだだろうにっ」

「そうなの!?」

「おう」


 其れに僕は鯉も好きなのっ!?

 しかも観賞用を平気で食べてたのっ!


「五日前も記憶が無いって絶叫しててガンガン食ってたぞ」


 五日前も記憶が無いって言ってたのっ!


「その時も食べてたんですか?」

「そうだが~~本当に記憶にないのか?」

「ええ」


 乾いた笑みを浮かべるホームレスの人。


「はあ~~記憶にないんですけど……」

「そん時は鶏を生で頭から丸かじりしてた」


 ピキッ。


「嘘だあああああああああっ!?」

「嘘だったらどんなに良いか……」


 目をそらさないで下さいよっ!

 嘘でよね。

 嘘ですよね?


「「……」」


 あれ?

 この雰囲気?

 え?


「本当に?」



 コクン。


 無言で頷くその姿に僕は戦慄するっ!


 其処らへんの記憶が蘇ってほしいんですけどっ!

 どうなってんだあああああっ!


「「「あ~~またか~~」」」


 またと言うなああああっ!



 ◇


 記憶を失い錯乱していたという事にしました。

 上手く誤魔化した僕。

 いや本当に誤魔化せたよな。

 可哀そうな目で見られたし。


 なおホームレスの人達が甲斐甲斐しく僕に御飯を提供してくれるのは、そんな理由だった。

 目の前で丸かじりされれば、そりやあ~~御飯を挙げたくなるわ~~。

 因みに鳥の捌き方も教えてくれたんだそうです。

 だから僕は鶏を捌けるみたいだ。


 うん。


 ……。


 水炊き美味かったけどっ!

 美味かったけどっ!


 無意識で鶏を捌く僕って何っ!?

 

 しかも僕の奇行をスルーされる環境って……。



  

本当に折れる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ