何時もの発作ですか?
こ・・・心折れそう
……。
………。
…………いや待て。
おかしくないか?
普通は記憶が有るよね。
状況はどうあれ殺人事件を起こしたのだ。
僕は恐らく其れに関わった筈……。
だけど僕にその記憶が無い。
正確に言えば記憶が抜け落ちてる部分が結構有る。
記憶が虫食いだらけの状況だ。
良し。
覚えてる記憶の整理といくか……。
独身で両親は死別。
天涯孤独だが普通に暮らしていた。
高校卒業と共に近くの料亭に就職。
そのまま住み込みで和食の料理人見習いとして働いてたのは覚えてる。
確か一年程修行していたのは何となく覚えてる。
其の後は転職して派遣で仕事に就いて……。
友人の家に行って……。
まだ記憶が思い出せない。
まあいい。
問題はだ……。
気が付いたら此の格好で公園に居たことだ。
見慣れたアパートの天井ではない。
いや普通思うだろう?
記憶が途切れ見慣れない場所に居たんだし。
……。
………。
…………。
「いやああああああああっ! 何で僕此処に居るのっ!?」
「何だ佐々木君?」
今の現状に僕は絶叫した。
僕の名は佐々木?
え?
違うんだけど……。
「ほっとけ何時もの発作だ」
「ああ~~」
ポンと手を叩くホームレスのオジサン。
暢気すぎないっ!?
「何時もってっ!? 何時も僕はそうしてるのっ!?」
「「何言ってんだ~~」」
ハッハッハ~~と笑う二人。
その様子に僕は冗談だと思った。
そうだよね~~。
そんな筈ないよね~~。
「「何時もしてるぞ当り前だろ」」
「ギヤアアアアアアッ! マジかあああああっ!」
「記憶喪失だと言ってな」
「それもかああああああああっ!」
僕が呟く前に何か話が終わった。
此の格好だしね。
うん。
詰んだあああああああっ!
人生詰んだっ!
「ああ~~」
地面に倒れる僕。
「落ち込んでるな~~此の坊主? 何かあったか?」
「いえ人生の儚さを嘆いてました」
「はあ?」
「いえ」
まあ~~いいや。
何かの間違いだろう。
「あ…持ち直した」
「生憎ポジティブな性格何で」
真顔で返しました。
「さよか」
「最悪頑丈な家に住めて生涯タダメシ食えると思えば良いかっ!」
空元気で笑う。
「「「何の事?」」」
「刑務所です」
「「「……」」」
何だろう此の生暖かい視線は。
まあ~~いいかっっ!
気にしたら終わりだ。
此処は切り換えないと身が持たないと思う。
「ゑ?」
というか発作ってっ!
何時もやってるのっ!
「嫌ああああああああああっ!」
ゴロゴロと地面を転がる。
其れを呆れた目で見るホームレスの人達。
「鶏締めて水炊きでも食わせてやれば落ち着くだろう」
絶叫してる僕。
其れを生暖かい目で見るのは止めて欲しい。
いやガチで。
ガチで




