独り言
前回のあらすじ。
記憶を失った今井は何故か血まみれで公園に立ち尽くしていた。
呆然とした気持ちで僕は現実逃避をする。
思えば此の人生良いものであったんだろう。
多少女性に騙された事は許せなかった事は有る。
でも自分を父親と慕ってくれた義理の娘と出会えただけでも悔いはない。
其の結果が此れだ。
血まみれの僕。
被害者は僕を騙した婆といった所か……。
元の姿では恐らく警戒させて近づけない。
其処で記憶を無くす前の僕は
完全に犯罪者です。
有難うございます。
「なわけあるかああああああああああああっ!」
僕は気が付いたら絶叫していた。
「うわっ……びっくりした~~」
銀髪の女子高生が何か言ってるが気にしないでおく。
「何やってんだあの子」
「そっとしとけ、さっきまで寝込んでたし」
「そうだったな」
何かホームレスの人もひそひそ話をしてるけど気にしないでおく。
寝込んでたって……何で?
まあいい。
其れはともかく。
どうする?
人生詰んだよね僕。
捕まるかな~~。
せめての救いは何故か若くなっている事だな。
未成年だから罪が軽くなるかな?
ならないね。
多分。
はああ~~。
そう嘆く僕は満天の夜空を見上げた。
バサリと長すぎる髪を手で払う。
かなり長い間切ってないらしく目元はおろか髪が顎まで有る。
何で此処まで伸びてるのに僕は髪を切らなかったんだろう?
そう思いながら空を見る。
此れは星の輝きが鈍い。
恐らくここは都会かな?
何処か分からないけど。
多分。
都会の為か故郷の空程星が見えない。
都市特有の光化学スモッグの所為で星の輝きが鈍く感じるんだろう。
周りを見渡せばブルーシートと段ボールで出来た家々が有る。
此処は何処の公園かな?
遊具の多さから市が管理している子供向けの公園だと思う。
町内会が管理してる公園ではないと思う。
鉄棒とか精々ブランコ若しくは大きなタイヤが植込まれてるだけだしな……。
普通なら其れなりに子供が居るはずだ。
……なのだが代わりにホームレスが不法に住んでいた。
無許可なので捕まっても不思議ではないと思う。
だがそうはならないみたいだ。
答えは簡単。
見れば分かる。
ホームレス達の数があまりにも多いからだ。
狭い公園に四十程テントと段ボールハウスが有る。
其れだけでは無い。
歩道にもテントや段ボールハウスが有ります。
その数は同数。
この人数だ。
下手すれば暴動が起きる可能性が有る。
だから市は見て見ぬふりをしているのだろう。
次の話直ぐ投稿します




