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混世界  作者: 慧瑠
彼女が見た夢
99/140

アンドロイド

少し短いです。

歩いている人も移動している物も少なくなり、ちらほら酔っている者だったりカップルだったり散歩中の者とすれ違うだけ。


そんな夜道をリュコスは原付を押しながら歩いていた。


「起きねぇな…」


押している原付を占領する女性を横目に、目的地へと歩いているリュコスは一人呟いた。


もう少しで目的地には着く。夜も遅く、開いているかは分からないが悲しいことに頼れる人物は彼しかリュコスには今は居ない。

歩いている時に、不自然に風に靡く袖に目がいったが、血が出ている様子もなく元々が隻腕なのだろうとリュコスは気にすること無く歩く。


そして、目的地である-本の蟲-の前にたどり着いた。


「明かりは…カーテンでわからねぇな…」


一応、窓から中を確認するが、カーテンが閉め切られており中の様子は伺えない。


そりゃそうだ。こんな時間だしな…。と一人納得しながら、リュコスは店の扉を開けてみた。


「すいません。今日はもう…閉めたんで、それごとでいいんで中に入ってください」


抵抗なく開いた扉に安心したリュコス。そんなリュコスに、中で食器を洗っていた男…黙示がいつもの様に笑みを浮かべながらも困り顔で小さく手招きをした。


リュコスは黙示の言葉に甘え、原付も一緒に店内へと入っていく。

黙示は、リュコスが入ってきた事を確認すると、カウンターから出てリュコスが入ってきた扉の鍵を閉めた。


「いきなり扉が開いて驚いたよ。

閉め忘れてたんだね」


「おかげで俺はマスターに会えたっす」


「というのも、その起きる様子の無い彼女の事かな?」


「うっす」


「まぁ、もう少し片付けも残ってるから、それをしながら話を聞くよ」


黙示は、リュコスの原付に乗っている女性を一瞥して何かを察すると、カウンターへと戻りリュコスの為に飲み物を用意しながら、向かいの席に座るようリュコスに指示した。


それに従い、リュコスは原付と共にカウンターへと近付き、ホットミルクを用意している黙示の向かいに座る。

そして、温めている間、食器を洗っている黙示に今日の出来事を離し始めた。


「なるほど…常夜之夢に行っていたんですね」


何度か相槌をうち話を聞き終えると、黙示は懐かしそうにその場所の名を口にする。


「マスターは行ったことがあるんすか?」


「そうだね。行ったことはあるよ。

そして、今回リュコス君が連れてきた女性も知ってる」


洗い物を終え、リュコスの前に出来上がったホットミルクを置いた黙示は、カウンターから移動し、メーターに凭れ掛かる様に座っている女性の髪を優しく撫でた。


「マスターの知り合いっすか」


「僕の知り合い…なのかな?

正しく言えば、彼女は僕の先輩の奥さんだ」


「……あ。」


黙示の言葉を聞いて、リュコスは何故か心当たりがあり考えていると、黒水太夫の言葉を思い出す。


'御兄様のご友人…’


確かに、黒水太夫は言っていた。

自分の姉の旦那様、その友人に位置で黙示の名前を…。つまり


「黒水太夫の姉」


「そうだよ。彼女は今代太夫'黒水太夫’の姉であり、僕の先輩の奥さんの'藤原ふじわら あかね’さんだ」


黙示が女性の名前を口にすると、キュルルッと機械音が小さく聞こえ女性が目を開けた。


「登録音声により登録呼び掛けを確認。

記録を確認中…

欠損を確認。対応に支障なし。


処理しています。

………終了。

起動します。



ご無沙汰ですね、黙示さん。

まさか、久々の再開がこんな形とは思いませんでしたが…お元気でしたか?」


女性は淡々と喋り始め、数秒黙ったかと思うと…初めとはまったく違った様子で、懐かしそうに黙示の名を呼び、少し恥ずかしそうに頬を掻いて黙示に聞いた。


「そして、彼女はアンドロイドです。


お久しぶりです、茜さん。

随分と無茶をなさっているようで…これでは隆先輩も心配してしまいますよ」


「あら、だったらこうしれば会えますかね?

この二百と半世紀、言いたいことが沢山あるんです」


「それはそれは…会った時、隆先輩は大変そうですね」


驚くリュコスそっちのけで、黙示と茜は楽しそうに話し始めてしまった。

カッツ


アンドロイド と ヒューマノイドはSF用語らしいですね。

ロボット と サイボーグは科学用語らしいです。


『ロボット』は、人の変わりに作業を行ったりする装置や動物や人に似た機械。

『サイボーグ』は、|Cyberneticサイバネテック Organismオーガニズムの略で生命体と自動制御系などの機械を合わせたモノの事を指すらしいです。


『アンドロイド』と『ヒューマノイド』は言語が異なるだけで大体同じ構造の語らしいです。

ギリシア語か英語かの違い。

ただ、用法に差があるです。


『アンドロイド』は、人造人間などの造られた存在を意味します。

そして、『ヒューマノイド』は人造人間などの造られた存在だけではなく、自然発生した人間に似た生物も当てはまるそうです。

まぁ、明確なラインがあるわけでは無いらしんですけどね。


宇宙人とかもヒューマノイドとか言ったりするらしいです。

ミュータントとかちゃうんか?と聞いた時に、それは超自然現象とかの突然変異や。と友人に言われた時は普通に混乱しました。


言葉って、難しいですね。

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