コヒュー…
はい、また更新遅れました。
体調が崩れ、少し良くなったからとパソコンの前に座った結果悪化して寝込みました。
情けなく、愚かな限りです。
すいませんでした。
気配は近くには無いが、確実にこちらを向いている敵意にリュコスは苛立ちを感じながらも駆け足で夢橋へと向かっていた。
原付に座らし、メーターの所に持たれさせている気絶した女性。
リュコスは、奥のハンドルを握る為に片手で抱える様な体勢になっている為、非常に押しにくい事も苛立ちに拍車を掛けている。
「だぁぁぁ…くっそ、俺は何やってんだ」
リュコス自身、女性を助ける気は無かった。
ただ、目の前で倒れられ、向けられた敵意から放置してれば死ぬ可能性があったから無意識に…と分かっている事を何度も思っては溜め息と小言が漏れてしまっている。
「絶対厄介事だ…。
置いていけばそれで済むだろう俺。
いや…できねぇのは分かってんだ。助けられた身からすりゃ、途中で見捨てるなら最初っから助けんなって話だ。
あぁ……本当、なんで一瞬でも助けようとか思ったんだ俺!
なんで、一瞬の思考に身体が動いちゃってんだ俺!」
だんだんと増え、周囲を囲み始めている敵意と気配にリュコスは小さく叫びながらも足を早め女性が落ちない様に気をつけながら走った。
来た時よりも人が多い事に気付いていはいたが、原付を押しながら走っているリュコスを遠巻きから見てくるだけで、先に居る者達もリュコスの苛立ち以上の何かを感じる形相のせいか、道を開けて直進できていた。
そして夢橋が見え、もう少しの所で気配が急に加速したかの様に近付いてきている事に気付く。
(やべぇ…守る戦いってどうやんんだ?)
足を止めずに走っているが、圧倒的に相手の方が速い事にもリュコスは気付いている。
立ち止まってから対応するか、駆け抜けきるかを悩みながら目前に迫ってきている夢橋を確認して止まらずに駆け抜ける事を選んだリュコスの前に一人の不審者が立っていた。
周りの者達が、道を開けて釣られる様に夢橋まで開けた道の中央。夢橋の手前、リュコスからはまだ距離があるが、その不審者は忍者服の様な服装の上から黒の羽織りを掛け、鼻から下だけを覆う様なガスマスクを付けた者が走ってくるリュコスを見ている。
もちろん、その不審者に気付いているリュコスはその者を避けようと少し横へずれながら走った。
「はぁ…今日はミチコちゃんと約束あるんだから抵抗すんなよなぁ」
不審者は自分を避けて通ろうとしているリュコスを見て、ダルそうに頭を掻きながら言うと歩きながらリュコスほ方へと近付いていく。
自分の方へと寄ってくる不審者に少し動揺をしながらも、リュコスはぶつからないように少し走る速度を落として不審者を避けた。
そして、すれ違う瞬間。
「ッ!」
「お前、いい反応するなぁ」
思考なんて無く、完全に本能による反射的行動だった。
すれ違いざまに悪寒を感じ、身を屈め頭を下げたリュコス。同時に元々首があった位置、リュコスの頭上を鈍色に輝く何かが通過した。
リュコスが目で不審者を追うと、羽織っていた羽織りの袖にスルリと何かが戻っていく瞬間だけが見えた。
「いきなり何しやがんだ!テメェ!」
「それは俺の台詞なんだけど…お前、勝手にそれ持って帰ろうとしないでくれない?
それ回収しないと俺等さ、親方に怒られるんだけど」
いきなり殺しにきた不審者をリュコスが睨みつけるが、不審者は気にした様子も無く原付に乗り気絶している女性を指差して言う。
そんな不審者にキレそうになるリュコスだが、気がつけば周囲を不審者と同じようなガスマスクを付けた羽織り無しの忍者服っぽい者達に囲まれている事に怒りを抑え、不審者を睨むだけにとどまった。
異様な雰囲気を醸し出す不審者と敵意高め見てくる周りのガスマスク。その周りで様子を見ている通行人達は関わり合いたくないのか、死人が出かけたと言うのにリュコスと不審者達を見ている。
(見世物じゃねぇぞクソッ)
「何事かと思えば、店員さんじゃないか。
それに、檻影の連中…いや夢部も居るとは本当に何事だ?」
その声は、リュコスが夢橋の前で聞いた声だった。
「ロッパチさん…」
「お?最近見ないと思ったら、門番に移ったのか」
「夢橋の門番が産休に入院と空きが出てな」
門番であるロッパチ(仮称)は、何やら仲よさげに羽織り持ちのガスマスクと話し始めた。
知り合い…というわけではないが、一応顔見知りの人物が来た事によりリュコスの気も少し休まり先程よりも状況把握に思考を割けるようになってきた。
カッツ
次辺りで、まとめて紹介する…予定。




