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混世界  作者: 慧瑠
学園で七不思議!
89/140

自称理事長兼学長兼学園長は校長

昨日は更新できず、すいませんでした。

「生徒総会長さんは、なんで案内してくれるんですか?」


「渚でいいよ。

そっちの方が、私も嬉しいから。


えっと…なんで案内するかだっけ?

だって案内してあげないと、私が注意して別れた後に別棟探索続けるでしょ?

それはそれで危ないし、私も仕事を増やされたくないからね。

だったら、案内して満足して返ってもらおー…ってね」


「ぐぬぬ…バレていたのかっ!」


「バレバレですよー」


林檎と渚は、楽しそうに話しながら進んでいた。

その後ろをラトと武が着いて行き、林檎の押す車椅子に座って話しを聞いていたメイは渚の顔を見つめていた。


「ん?私の顔に何かついてる?」


メイの視線に気付いた渚は、持っていた書類を片手で抱えながら自分の両頬を確認していると、落ちかけた書類を慌てて両手で支え直し、にへらぁと崩れた笑みで照れた様子で頬を染めている。


その様子をメイは一瞬も見逃さない様に見つめ、何かを考えるように首を傾げるが答えに辿り着けず渚に聞いてみることにした。


「いいえ、見つめてしまってすいません。

ちょっと気になってしまって…渚総会長、私や林檎とどっかて会ったことありませんか?」


「んー?

会った事はあるんじゃないかな?朝会の時に壇上挨拶とかする時あるし」


「いえ、そういうのではなくて…」


「ん?なら、どっかですれ違ったぐらいで、多分会ったことはないと思うけど…。

忘れちゃってたらごめんね」


「あ、いいえ。

多分、私の勘違いだと思います」


渚の答えに満足はいかないものの、初対面の相手と言うことでメイはそれ以上聞く事はなく一度頭を下げると渚から目を外し俯き気味で解決しない違和感に頭を悩ませ続けた。

そんなメイの後頭部に、ふにゅっっと柔らかい感触が襲いかかる。


「もしかして、メイちゃん渚さんに興味あるの?」


「うーん…。

そういうのではないのよ。でも、何というか…」


「ふふっ、二人とも仲が良さそうで良かった」


「バッチリ仲良しです!もう、メイちゃんの事なら何でも知ってるよ―!」


「あら、じゃぁスリーサイズとかも?」


「ふふふ、スリーサイズどころか下着の趣味も知ってますッ」


会話に入り込んで来た渚に、林檎がキリッとして返すと続けて何か言おうとしている林檎の口を慌ててメイが塞ぎ、顔を赤くしていた。

そんな二人の様子までも渚は嬉しそうに笑い、後ろに居るラトも面白いのか笑い。

武も会話の内容のせいか、少し赤らんだ顔で苦笑いしている。


そうこうしていると、渚が一つの扉の前で止まった。


その扉は、至って普通の扉である。今まで開けてきた扉と同じ木製で至って普通の引き扉。


一度林檎達の顔を確認した渚は、全員いる事を確認して扉をノックした。


「へーい」


中から、かったるそうな返事が聞こえると渚は片手で書類を持ち直し扉を開け、林檎達に中へ入る様に視線で誘導した。


それに従い林檎達が部屋の中に入ると、壁際はガラス張りの本棚に囲まれ中央に大きな机があった。

そして、その中央の机に山積みにされた紙と、それとかったるそうに一枚一枚読んでは判子を押したり'却下箱'と書かれた箱に投げ入れたりしている男が…。


男は、部屋に人が入ってきた事に気付き紙から林檎達に視線を移した。


あっちこっちと毛先が好き勝手にハネている癖っ毛の白髪の髪に、隈が目立つ目付きの悪い若めの男が林檎達を見ている。


「…?

渚じゃない…よな。誰だ?お前ら」


「え、えっと」


「エフェリスの高等の生徒ですよ校長」


最後に入ってきた渚は、男の近くへ行くと持っていた書類を元々あった紙の山に追加しながら言った。

重ねられた書類に顔を引き攣らせながら男は乱暴に頭を掻きながら、再度林檎達に視線を戻して一人一人顔を見ていった。


「あー、はいはい。

確かに内の生徒だわ。


……ん?なんで、うちの生徒がココに居るんだ?」


「七不思議を調べに来たらしいですよ」


「ほぉ…七不思議ねぇ、面白そうだな。

だが、それでなんで俺の所に」


「校長が七不思議の一つ『不在の学園長』だからですかね」


渚の言葉に驚いた男は、途端に肩を震わせながら笑いを堪えながら林檎達の方を見て聞く。


「そ、そうなのか?」


「え、は、はい」


突然声を掛けられた事に戸惑いながらもメイが答えると、男は笑いを堪え頷きながら指をパチンと鳴らす。

すると、男の後ろに空間を切り抜いた様に形が浮かび上がり、一言で言って悪趣味な扉が現れ、その扉から美しい銀の髪を持った女性が現れた。


「どうかしたの?」


「くくっ、聞いてくれよ。

俺、学校の七不思議になってたわ。

その七不思議を調べる為に学校に侵入した生徒達にお茶を出したい、頼んでいいか?」


「ん、ならすぐに用意するね」


楽しそうな男の様子が嬉しいのか、出てきた女性は柔らかい笑みを浮かべ林檎達を一瞥すると一礼しながら扉の中へと戻っていった。


「さて、本当は校則を破ったと叱るべきなんだろうが、侵入できた事に驚きだし、よくまぁここまで来たと思う所もある。

まぁ、どちらにせよこんな時間にこんな所まで疲れただろう。

今、嫁が何か飲み物と飯を用意してるから、休むと良い」


男が少し落ち着いた様子で手を林檎達に向けて翳すと、部屋の温度が少し下がり涼しくなり、氷で造られた大きなテーブルと、それを囲むように木製の椅子が現れた。

カッツ

新キャラ紹介は次回に。

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