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混世界  作者: 慧瑠
学園で七不思議!
88/140

生徒総会長

評価って取り消しもできたんですね…。

減っていましてちょっとショックを受けましたが、めげずに頑張っていきます。


そろそろ七不思議も終わります。

「ザーラさん、不思議な七不思議さんだったねぇ」


「林檎、七不思議は不思議なものよ」


感傷深そうに頷きながら進んでいた林檎に、林檎が押す車椅子に座りながら笑みを浮かべながら言うメイ。

その言葉に、盲点だった!と言わんばかりに目を見開いてしまう。


二人のやり取りに和みながら武とラトを含めた四人が、これまで通りに扉を開けては中を確認し開けては確認しを繰り返しながら別棟を探索していると…四人に聞き覚えがある音が耳に届く。


「まぁ…そりゃ時間が掛かれば次が来るよな」


ガシャリと金属が打ち合う音と、床を踏み抜く無数の足音。

武は角材を構え、林檎もメイと車椅子君に頼み、もう一度薙刀をお願いしながらメイ達の前に立とうとした時、最後方に居るメイよりも後ろから四人の誰でもない声が聞こえた。


「もういいよ~。後は私がやるから、皆は巡回に戻ってね」


おっとりとした声、林檎とメイが振り返り確認すれば、メイ達の後ろに居たのは束になった紙を両手で抱え、上から下まで真っ黒一色で袖縁など細かな所には金があしらわれたセーラー服を纏った女性。

一見、凛とした雰囲気を持つ女性は、髪は肩口で切りそろえられ癖があるのか少しウェーブがかかっている様に見える。

しかしそれだけであり、凛とした雰囲気すら殺して冴えない印象を与えてくる女性。


「あれ?あの人って…」


その女性の声に反応して、林檎達を避ける様に進み女性の奥へと消えていく様子を見つつ、林檎は振り向いた先に居た女性に見覚えがあった。

いや、林檎だけではない。その場に居る四人には女性に見覚えがあった。


特徴的な黒と基調としたセーラー服と言うだけでも女性の事を知る人は多いだろう。


「生徒総会長、森橋(もりばし) (なぎさ)さん…」


メイは女性の役職と名を口にする。


生徒総会長

それは小中高大とあるエフェリス校に各存在する生徒会、小学では児童会と称される役員会の各生徒会長達の総まとめ役であり、教員たちと同じように校内で時間外活動が許可されている存在。

生徒総会長だけに任された特別な活動内容は、総会長になった者しか内容を知らず、歴代総会長からも口外される事はない。


「……。

貴方達、学校はもう終わってますよ?一体、ここで何をしているの?」


渚は林檎達を一瞥した後、集会などで見せる優しげな笑みで林檎達に問た。


「な、七不思議を…」


「七不思議?

あぁ、エフェリスの七不思議ですね。

橋本 林檎ちゃん達は七不思議を見るために、こんな時間に学校に居たんですか」


「あれ?私の名前を?」


「えぇ、エフェリス校在学中の児童、生徒、学生の名前は全て覚えているよ。

もちろん、顔も合わせて覚えています。

橋本 林檎ちゃん 牧之瀬 メイちゃん 道中 武君 ラト・アルーテちゃん貴方達の事も知っているよ」


目を合わせられ、少しビクッとしてしまった林檎が答えを言い切る前に、渚は林檎達の目的を理解して楽しそうに笑っている。

突然名前を呼ばれ驚いた林檎の呟きを聞いて、渚は改めて一人一人しっかりと目を合わせて四人の名を呼んでいく。


全員の名を呼ぶと安心した様に満足そうに頷き、林檎達の横を通り抜けると背中を向けたまま言った。


「ここに居るってことは、『隔離された別棟』と…『動く人体模型』のアルフレッドさんに、別棟内を探索していたのなら『蠢く部屋』、運が良ければ『鼓動する水晶』に会っているよね。


だったら、残りは『隠された地下』『真実無き一日』『不在の学園長』かな?

これ以上、警備用ロボを壊されても困るので案内してあげる。『隠された地下』と『不在の学園長』に」


渚は、そう言い残し歩き始めた。


ぽんぽんと一人で話しを進めていく渚に、林檎達は驚きと困惑を見せながら立ち止まっていると


「何をしてるの?着いておいで」


棒立ちのまま動かない林檎達に笑みを向け言うと、再度歩き始め林檎達も困惑したまま渚の後を追うことにした。


幾つかの部屋を過ぎた辺りで、渚は近くの扉を開け中に入り林檎達もその部屋に入っていく。


「少し待ちましょう」


全員が部屋に入った事を確認した渚は扉を閉め、そのまま部屋の中で何もしない。

ただ目を閉じ、時間が過ぎるのを待つように待っている。


林檎達は部屋の中を軽く見渡したが、その部屋は何度か遭遇した部屋だったようで、室内には林檎達が置いていたサイン入りの紙が確かに置いてあった。

だが、渚が部屋を出ない事に林檎達は何も言わない。林檎達は渚が何をしているか、自分達が何をしているかは分かってはいた。


部屋を使った移動。


自分達が2Fから1Fに来た方法で、渚は地下に移動していると思っている。


林檎達も一度は試そうとはしたが、どれぐらい待てばいいか分からず地下に行けるかも分からなかった為に最後の手段としていた方法だ。


それから暫くして、渚が部屋の扉を開け言った。


「さぁ、呆気ないけど地下に到着よ。

学園長の部屋も地下にあるし、私も書類を届けないといけないから、このまま着いてきて」


渚は、重そうに書類を抱え直すと部屋を出て窓も無く、ぼんやりと光る明かりのみで薄暗い廊下を進んでいき、先程までと一風変わった雰囲気に興味を惹かれながらも林檎達は渚の後を着いて行った。

-人物紹介-


森橋もりばし なぎさ

女性:女

備考:エフェリス校生と総会長 女子大生



今更感はありますが、後書きと前書きがあんまり長くてもアレですよね。

今後、なるべく手短に行きます。

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