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混世界  作者: 慧瑠
学園で七不思議!
77/140

私!飛んでる!

なかなか安定して更新できずにすいません。


あ、後ご報告なのですが、AI特別賞の分析レポートが気になって、ちょっとでも可能性があるのなら!と思いツギクル様のイベントに参加してしまいました。テヘッ

ついでに読者様も増えて、評価やお気にも増えて…あわよくばキャライメージを誰か描いてくれちゃったりして!なんて欲望だらだらな事を酔った勢いで考えた参加してしまった次第です。


せっかく書いてるのでね…晒して恥ずかしい様な、もっと色んな方に読んで欲しい様な…書けば書いたで板挟みなんです。



更新、二日に一回は守れる様に頑張ります。

自分の気が済み終わるまで書きます。

「ここ…だよね?」


「えぇ、そのはずよ」


非常口の扉の前に着いた林檎達は、ピクト君が主張する独特なカラーのライトと夜の学校と言う状況が混ざり、その扉に不気味さすら感じた。


「でも、この先って確か」


「非常用の螺旋階段があるはずだね」


武は不気味さに耐えながら思い出す。ラトもその先を分かっていた様で武と一緒に首を傾げていた。


エフェリス校には非常用階段が複数存在している。

もちろん、林檎達の目の前にある扉の先にも螺旋階段が存在していた。ラトの言葉に頷きつつ非常口を開ければ、当たり前の様に鉄柱で囲われた螺旋階段が上から下へと伸び、向かいには目標である別棟が見える。

鉄柱同士の隙間は、人が通れる隙間ではなくギリギリ手が出るか出ないか程度。向かい側の別棟に行く道なんて当然のように見えなかった。


「ここからどうやって行くのかな…」


「うおっ!」


別棟を見ながら悩んでいた林檎の横を抜け、非常階段を囲む鉄の棒を調べていた武は驚きの声を上げた。

その声に釣られ、武の方を見てみれば皆が武と似たような反応をした。それもそのはず、武が大分強めに叩いて確認していた鉄の棒はガコンと音がしたと思えば、まるで扉の様に複数本に切り込みが入り開き、人一人が通れる程度の空間ができたのだ。


「空中闊歩って…マジか」


かなり離れてはいるが、よくよく見れば向かい側の別棟にも扉があり、ここと同じように扉が開いている事が武には見えメイビスが言っていた言葉を何となく理解した。

まさか…。と後ろを振り返れば林檎達も察した様に唖然としている。


「私、空飛べないよ?」


「いや、俺も飛べないぜ?」


武と目が合った林檎が言うと、武も両手を前に首を振りながら当然の様に言った。

二人はラトとメイに視線を移せば、ラトとメイは目を細め今居る場所と別棟の間の空間をジーっと見ている。時に手を出して左右に振りメイは何かを確認していた。


「アルーテさん、見える?」


「ギリって感じかな」


「そう。私は光の加減でしか見えないわ」


二人は何かを確信したように話している。

それを不思議そうに聞いていた林檎が、どうしたのかと聞こうとする前にメイが車椅子に付いている足元のボックスからペットボトルを取り出し唐突に中に入っていた水を鉄の棒の向こう側にぶち撒けた。


「おぉぉ!」


「闊歩なんて出来るわけないじゃない…」


その行為のおかげで、林檎もやっとメイとラトが話していた事を理解した。

ぶちまけられた水は落下していくこと無く、足元から何かの表面を伝い広がっていくのだ。


「見えない足場ってわけかよ」


メイの愚痴が既に物語っていたが、付け加えて武がメイビスを恨むように言った。

人が一人立て、少し両サイドに余裕がありメイの車椅子の幅とピッタリな見えない足場。途中で広がらなくなった水では確認できていないが、こぼれ落ちず見えない足場に残った水は月明かりに照らされながらしっかりと途中までではあるが別棟の方へと向かい伸びていた。


「魔法が使える友達でも誘うべきだったか?」


「どっちにしても規制で教員が居ないと校内では使えないよ」


「んじゃぁ、どうするんだ?」


これからの事を考え緊張してしまった武は、それを誤魔化す様にフザケた感じで言ってはみたが、冷静にラトに指摘され少し気を落とした様に諦めた感じで、完全に腹をくくった表情をしている女子陣を見る。

そして、武の言葉に返事をする事なくラトが一歩。見えない足場に踏み出した。


「うん、意外と足場はしっかりしているみたい。

でも、やっぱり壁は無いみたいだから落ちない様に気をつけないとね」


綱渡りをする時の様に両手を横に伸ばし一歩一歩進んでいく。その都度、ラトに押し出された水は足場の幅を越え横に広がると法則に従い下へと落ちていっている。


それでもラトは一歩一歩確実に進み先頭を歩いて行く。


「アルーテさん度胸ありすぎだろ」


「ボサッとしてないで私達も行くわよ」


「おー!」


ラトがスタスタと進んでいく様子に驚いている武を急かし林檎達も続いて見えない足場に渡り始めた。

先頭にはラトが、続いて武が進みメイの車輪を足場から外さない様にゆっくりと林檎が着いて行く。

遮るモノは何も無いはずなのに、不思議と風が林檎達を煽る事はない。


慎重に、慎重に足場を確認しながら進んでいたラトは、何事も無く別棟まで着いた。それに続いて武も別棟にたどり着き、後はメイと林檎を待つだけとなる。

林檎は、メイの車椅子をゆっくりと押しながら歩いていた為、先の二人より遅れていた。


「もう少し!」


足場はラトが確認してくれた事で、行ける事は分かり慎重に進んでいた林檎が言った途端、しっかりと真っ直ぐ進んでいたはずなのにガタンとメイの車椅子が傾いた。


「えっ」


「このっ!」


突然傾いた事に驚いたメイは理解が遅れた。

傾いた事で落ちそうになった車椅子を林檎が無理矢理押して戻した事に、そしてその反動で林檎が足を踏み外し勢い余って足場の外に放り出された事に。


「おっ?」


「橋本!」「林檎ちゃん!」


林檎も、自分の体勢が崩れてしまっている事に遅れて気付き緊張感の無い声を出し、それを見ていた武とラトは悲鳴にも似た声を上げ、二人ともそのまま飛び込もうと身を乗り出す。

だが、そんな二人より先に


「足場が狭くなってたのね」


そんな言葉と共にメイが車椅子を傾け林檎の後を追い落ちた。

人物紹介カッツ



闊歩かっぽとは

大またで堂々を歩くこと らしいですよ。

子供の頃、闊歩って練り歩くみたいなイメージを持ってました。

街を闊歩する。のような感じで。

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