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混世界  作者: 慧瑠
学園で七不思議!
73/140

七不思議! 動く人体模型!にっ!

書き始めの頃に、心の声を描写の中にぶち込むか別で書くか悩んで、どっちも使おうと言う事にしています。


ちょっとずつ閲覧数が増えてドキドキ、いつかお気に入りと評価してくださった方が二桁に乗れるように目指して頑張っています。


「アルコールランプを割ったわけじゃないのね」


「ビーカーだね」


特殊な車輪のおかげでガラスを踏んでもパンクを気にする必要のない車椅子を押しながら、長机へと移動したメイと林檎は足元に散らばっている破片を慎重に拾って見ている。


「指切らないようにね」


メイに言われ、気をつけながら一番大きな破片を拾い上げメイと一緒に見ることにした。


「アルコールの匂い…かな?」


「アルコールランプもあるから、そっちのかしら」


二人が悩んでいると、誰もいない事を確認してライトを使いながら理科室を見ているとラトと武はある事に気付く。


「やっぱりねぇよな」


「見当たらないね」


二人で確認しながら何度か同じ場所も見たりするが…やはりない。

この理科室には、いつもあるはずの'人体模型'が無い。


「誰かが動かしたのか…自分で移動したのか」


「誰かって言ってもなぁ…」


ラトの言葉を聞き、武は外を見る。

この学校には、いま生徒は居ない。教員が居るかもしれないが…人体模型を動かす理由が武には考えつかなかった。


「アルーテちゃん!何か分かった?」


「人体模型が無い事ぐらいかなぁ。

あと、少し柑橘系の匂いがする」


周囲の匂いを嗅ぐラトを見て、他の三人も嗅ぐと確かに薄っすらとだが柑橘系の匂いがした。

武とメイと林檎は柑橘系の匂いの正体を探るために部屋を少し探しまわり始めたが、ラトにはこの匂いの正体が分かっている。


(酒…)


アルコールランプの匂いと柑橘系のその匂いを別々に感じていたラトには、それが酒だと言う事が理解できていた。

ガラスが散らばる床を良く見れば、少し湿っている様な後と拭ききれていない水滴も幾つかあった。


それに指で触れ、指先についた液体を舐めれば爽やかな匂いが鼻腔を抜けていく。


(やっぱ酒だよねぇ…)


その時、静かな空間に小さくチンっという音が聞こえた。


「エレベーター?」


「誰か来るかも、隠れようぜ!」


先程聞いた音に覚えがあった林檎が不思議そうに理科室から顔だけを廊下に出すと、一緒に廊下に顔を出した武が提案をする。


「私は隠れられないわよ?」


「うーん…あっ!メイちゃん!ごめん!」


「えっ!ちょっ!」


それぞれが長机や教卓の下に隠れる中、車椅子に座っていたメイに林檎は近くに落ちていた白い布を被せ、棚と棚の間にススッっと移動し林檎も一番近くの長机の下に隠れた。


カツ…カツ…カツ…とゆっくり歩く音が大きくなり近付いていくる。

隠れ、息を潜める林檎達は自分の心音が徐々に大きくなっていくのを感じるが…懸命に息を殺して迫り来る何かが去るのを待った。


そんな中、林檎達に気づかれぬようにラトは音を立てず気配も消して長机から出て、少し開いていたアルコールランプが置いてあった長机付近の窓から体の変形を利用してスルリと外へと飛び出した。


「あん?理科室空きっぱじゃねぇか…やべぇ、鍵なんて置いてきたぞ」


外に出たラトに男の声でそんな言葉が聞こえてきた。

おそらく林檎達は今、緊張で心臓が張り裂けそうになっているだろう。と思いつつもラトは素早く高く飛び上がり空中に足場があるように立った。


ラトには人体模型の事も林檎達の反応が面白そうで良かったのだが、それよりも先にエレベーターで感じだ甘い匂いが気になった。

制限されている能力をフルに使い学校内を調べ尽くす。制限されていてもラトにとってはこれぐらいは問題なくできた。


(制限されている状態じゃ特定まで出来ないな)


感じた情報から学校内に数人の反応があった。

林檎達を抜かして、九か十程度…制限下でもそんな事は無いはずなのに何故かラトには明確な人数が把握できなかったが、それ以上にラトが反応うするモノがあった。


'別館'と呼ばれる少し離れた塔。

そこから自分と同種の様な感じを見つけたのだ。その他にも人間とは言い難い異質な存在も…。


「誰か居るかぁ?誰も居ねぇな?居ても帰れよ。鍵取ってくっから」


一通り理科室内を見た男性教師は、それを言い残して離れていく。

それも感じたラトは、林檎達にバレないように理科室へと戻り元の長机の下に隠れた。


「……もう、大丈夫かな?」


「今のうちに、ここから少し離れましょうか。

人体模型が無い今、人体模型も理科室には戻れない。

どこかに隠れているにしても、戻ってくれば会える可能性も高くなるわ」


教卓の下からヒョコッと顔を出した林檎が確認すると、掛けられていた白い布をどけたメイの言葉に同意して皆が理科室から出て行く。


「今のって私達の先生だよね?」


「声しか聞こえなかったけど、あのダルそうな喋り方は多分そうだね」


「鍵忘れてる辺りとか、先生らしいしな」


「貴方達の先生って…」


林檎達の評価に苦笑いをしているメイを他所に、林檎達は一先ずは『動く人体模型』を後に次の七不思議へ向けて足を進めた。


「ゴホッ…………」


が、咳が聞こえて足を止めた。

-人物紹介-


橋本はしもと 林檎りんご

性別:女

備考 天然?可愛い系健康よきかなボディー女子 JK 只今名探偵気分


牧之瀬まきのせ メイ

性別:女

備考 綺麗系 牧之瀬カスタム車椅子を愛用 林檎の親友 JK 非常に優秀な助手(林檎談)


ラト・アルーテ

性別:女 (本来:性別無し)

備考 神話生物ナイアーラトテップ 只今、女子高生生活謳歌中 JK(仮) 同種族を探知して面白い事が起きそうとワクワク中


道中みちなか たける

性別:男

備考 恋する男子高校生 剣道四段 剣道ができる普通の男子 只今護衛騎士(自称)

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