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混世界  作者: 慧瑠
学園で七不思議!
72/140

七不思議! 動く人体模型!いちっ!

ソイヤッサ

七不思議開始です。

「本当に入れたわね…」


「黙示さんだっけ?あの人すげぇな」


メイと武は本当に学校内に入れた事に驚く。

結界らしきモノはあったのだが、林檎達が通ろうとすると一瞬阻んだものの結界はスッと人が一人通る分には問題ない大きさのだけ結界が解かれ問題なく入る事ができた。


それにメイと武は驚き、林檎はなぜか自慢気にラトは一度経験している為に反応はなく学校の中へと入っていく。


「まぁ、黙示は今ならある程度の事はできると思うよ。

それより、七不思議を確認する順番を確認しようよ」


「そうね。黙示さんがどういう人かは一旦置いておきましょう。

まずは『動く人体模型』が一番簡単かしら…」


「まぁ、名前からして場所が分かってるしな。

他のは分からねぇし」


「『隔離された別館』の場所は分かってるけど行き方がわからないしねー」


林檎達は、その場で予定を決めながら一先ず靴箱が並ぶ踊り場へと移動する。

中は暗く非常用出口の位置を知らせるピクト君だけが光り、淡く廊下を照らしている。

そのまま探索するわけもなく、林檎達は用意してきていたライトをそれぞれ取り出し周囲を確認する。


「ここは普通だね」


「まぁ、靴箱だしな」


ラトが周囲を確認しながら呟くと、並ぶ靴箱を照らしていた武が返した。

特に何も無かった靴箱を後に、『動く人体模型』の真相を調べる為に靴箱から一番近いエレベーターへと向かった。


「……遅いわね」


「夜は動かないのかな?」


エレベーターを呼ぶため、ボタンを押してみるが一向にエレベーターは来ない。

メイと林檎は時間外は止まるのかと考えていると、少し遅れてエレベーターは降りてきた。


「お、来たな」


「理科室は三階だったっけ?…ん?」


「どうしたの?」


開いた扉を越え、エレベーター内に入った四人。

『動く人体模型』を確認するために、予想される理科室へ行こうと確認しながらも三階のボタンを押したラトは、突然大きく深呼吸をして周囲の匂いを嗅ぎ始めた。

突然の行動にメイが不思議そうに聞き返し、林檎はラトを真似て一緒に周囲の匂いを嗅ぎ始めると林檎も不思議な匂いがするに気付き首を傾げる。


「なんか甘い匂いがするね!」


「そうだね…うん、ちょっと甘いね」


美味しそうな甘い匂いに林檎がにへらっと笑い言うが、ラトはその甘い匂いの他に嗅いだことのあるような匂いを感じ嫌な予感を感じ始める。


だが、気にしても仕方ないか。と思考を匂いから外し三階へと移動した。

数秒後、チンと軽い音が鳴ると扉が開き林檎達は三階へと足を踏み入れた。


「よし!まずは一つ目!理科室へいこー!」


「林檎、誰かに見つかったら面倒だから少し声のトーン落として」


「はーい」


我先にとメイの車椅子を押しながら先頭を歩く林檎がハツラツと言うと、その声の大きさに少しビックリしたメイが正すように言う。

林檎は、それを聞いて申し訳無さそうに小さく返事を返すと、足音まで消そうとコソコソと泥棒の様に移動し始めた。


その光景を後ろから楽しそうに見ていたラトと武、そして前を歩いていた林檎とメイの耳に突然大きな音が聞こえる。

それは、何が落ちて割れた様な音。その後には、それを踏み砕く様な音まで聞こえた。


「今の…」


「理科室からだね」


林檎達は顔を見合わせ、音の聞こえた方へと歩いて行く。

理科室の前に移動し終えるまで音は聞こえず静寂の中を歩いて行く林檎達は、誰も喋る事なくどこか緊張している様子で息すらも無意識に潜めようとしていた。


「……いくよ?」


理科室の前に着いた林檎達は、ラトが扉を開ける為に手を掛け、何が来てもいいように武が扉の前に立ち、林檎とメイはその後ろで待機して息を整える。


ラトの言葉に皆が頷くと、ラトはゆっくりと音を立てないように扉を開けていく。

構えている武達は、明かりを消し扉が開ききるのを待った。


「…」


開ききった扉から理科室の中が見える。

外から月明かりのみで照らされた理科室には、誰も居らず気配もない。

慎重に、慎重にと足音をなるべく立てずに四人は理科室の中へと入っていく。


黒板側から入った林檎達は、理科室内を一望する。

普通の教室より広く作られた室内には、四人用の長机が並び奥の壁には棚があり、ホルマリン漬けされた生物の一部などが収納されている。


そして、林檎達は見つけた。

一番奥から一つ手前、窓側の長机に置かれた網とアルコールランプを…そして、蝋の溶けた匂いを林檎達は感じた。


「まだ匂いがあるって事は、片付け忘れとかじゃないみたいね」


「つまり、誰かが居たと」


「人体模型かな!人体模型かな!」


「マジかよ」


メイとラトは周囲を冷静に観察し、林檎は興奮気味に武の肩をペシペシと叩く。

武は七不思議なんて信じてはいなかったが、直面してしまった事実に唖然としている。


「とりあえず、調べてみましょうか」


興奮気味の林檎の手を優しく握るとメイはアルコールランプが置かれている長机へを見た。

皆様、読んでいただきありがとうございます。

人物紹介は今回もカットです。


その変わりに、ちょっとだけ雑談。

ツイッターとか始めた方がいいんでしょうか?とたまに思います。

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