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混世界  作者: 慧瑠
学園で七不思議!
69/140

七不思議! 作戦会議の前に…

すいません。

おそらく昨日に続き明日も更新できません。

「あぁ~…だるいぃぃ」


「季節の変わり目になると、いつも言っていますねぇ」


「季節の変わり目は需要と共有の変わり目…情報収集とそれから先を見て安く手早く商品を集めなきゃいけないのよ」


「大変そうですねぇ」


「そうじゃなくて、大変なのよ。

黙示も、そろそろ諦めて私の所に来なさいよ」


昼。

日は完全に昇り、夏の終わりだと言うのにも関わらず暑さが蔓延るそんな日。

外よりも涼しく設定された空調機で適温を保たれている-本の蟲-では、いつも通り多くもなく少なくもない客数で席がポツポツと空いており、カウンターでは挑発的な服装に身を包んだ男ウケするスタイルを持つ女性が、出されたコップの縁に指を這わせながら愚痴っていた。


黙示は、そのお客に対していつもと変わらない笑みで対応しつつ、注文された飲み物を作っていた。


「何を諦めるか一向に分かりません。

僕は、今の生活がそれなりに気に入っているので勧誘しないでください」


「つれないわねぇ」


「連れも釣られもしませんよ」


女性は慣れているのか、特に残念そうな様子も無く独特な香りを漂わせる冷えた酒を飲む。

そうしていると、来店を告げる音が店内に響いた。


「もーくっしさーん」


「おや?いらっしゃい。

今日は、お友達を連れて来てくれたのかな?」


元気な声でピョンと跳ねそうな勢いで店内に入ってきたのは林檎だった。

黙示は、笑みを見せながら来店してきた林檎を見ると、林檎は車椅子を押しており、その後ろから二人が入ってきた。

一人は、黙示も知っているラトであったが、車椅子に座る少女とラトの後ろからソワソワとしながら入ってくる男子は初めて来るお客さんだった。


「貴方が黙示さんですか…。

初めまして、牧之瀬 メイです。いつも林檎がお世話になっているそうで」


「これはご丁寧に…牧之瀬さんですね。

初めまして、-本の蟲-の店主をしています。明示みょうし 黙示もくしです。

中々手入れのされた物を愛用してらっしゃるんですね」


「……見て分かるのかしら?」


「少しだけですが、そっち関連にも興味がありまして」


「黙示さんは凄いんだよー!

私の知らないことなんでも知ってるんだから!」


礼儀正しく座りながらも頭を下げ自己紹介をしたメイに、黙示も同じように頭を下げ挨拶をした。

その時に黙示は彼女の車椅子に目が行く。

市販されている物とは違い、特殊な幅のあるリムに面の様なカバーで車輪は覆われている。

それに、付け足されているパーツもチラッと見ただけで幾つかあった。

使い込まれている部分も見られ、成長に合わせオーダーメイドで調整しているのだろうと考えた黙示は、ついそれを言葉にしてしまう。


その言葉が聞こえたメイは、黙示が気づいた事に少し驚いた様子だが、黙示は変わること無く笑みで返答した。


メイの後ろでは、何故か林檎が自慢気に胸を張って何か言っていたが、メイは黙示を少しの間凝視すると納得したように視線を林檎に向けドヤ顔の林檎の頬を軽く引っ張る。


「なんで林檎が自慢気なのよ」


「ふえぇへへ」


「あ、俺!道中 武って言います!」


「道中君ですね。

ようこそ、本の蟲へ。

ここの店主の明示 黙示です」


ほわほわとした空気を作り出したメイと林檎を見ていると、その後ろから慌てて手を挙げ自己紹介をしたのは武。

服の上からでも、程よく動きを阻害しない程度につけられた筋肉とガタイの良さから、何か武道でも嗜んでいるのだろうか?と思いつつも黙示も挨拶を返した。


「それで、今日は登校日だったのでは?」


数日前に話しを聞いていた黙示が聞くと、林檎は思い出したようにハッとして途端に可愛らしい悪い顔を浮かべ言った。


「へへっ、ボス。

登校日はすぐに終わりやしてね。

このメンバーで例の作戦に挑もうと思ってるんでさぁ。

ちょっと場所を貸してくれやせんかねぇ」


「ん?作戦…?

あぁ…なるほど。

なら場所を提供しましょうか…そうですねぇ…。

奥の個室が空いているのでそちらを使っていいですよ」


「へへへっ、ありがてぇありがてぇ」


一瞬、林檎の言っている言葉が理解できなかったが、数日前に渡した道具の事を思い出して奥の空いている個室を使う様に提案すると、林檎は悪党の下っ端の様に手をこすりこすりとすり合わせながらへへへっと言いつつメイの車椅子を押して奥の個室へと移動した。


メイはもちろん、武がその後に着いて行く中、ラトは後で行く事を林檎に伝えカウンターに座った。


「元気ねぇ」


「高校生ってパワフルだよ」


先にカウンターに座っていた女性が言うと、ラトは楽しそうに笑みを見せ返す。

黙示は、その様子を見ながら作り終えた注文の品を届け、次は林檎達の飲み物を作り始めた。


「それにしても…琴堂ちゃん、久しぶりだね」


「もう'ちゃん'付けで呼ばれる歳じゃないわよ。

まったく、貴女も色々楽しんでいるようねぇラト」


ラトが琴堂と呼んだ女性、彼女の名前は、琴堂(きんどう) (なつめ)

空賊'フェアロード'を率いる船長である。


「棗さんは、まだまだお若いですよ」


「アンタよりは年上なんだけどねぇ」


妖艶の笑みと汚れない白い陶器の様に美しく豊満な胸を強調するように腕を寄せ、黙示の言葉に返す棗に新しく酒を用意して差し出した黙示は、それは失礼しました。と心にも思っていない言葉を送りつつ林檎達の飲み物を用意していく。


棗がココに来た理由は特に意味は無く、息抜きだったのだがラト達が何やらするのを察して話しを聞いた。


ラトは、別に隠すことでも無かったので肝試しついでに七不思議探索と答えると、棗はすぐに興味を失った様に適当に相槌を打ち始め、最後の方では本人に断りもなくラトの胸を揉みながら聞いていた。


「…一応、同性には興味ない設定なんだけど?」


「アタシはどっちでもイケるから問題ないわ。

にしても、もう少し大きくてもバランス取れたんじゃない?」


「これが黄金比なの」


ポッチ当てゲームの様に、ツンツンと少しずつズラしながら中央を狙って突きまくっている棗に呆れていると棗が当たりに触れそうになった時、ラトは棗の手をはたき落とし席を立った。

そのタイミングで黙示はラトを呼び止める。


「どうぞ、持って行ってください」


四つの飲み物が乗せられたトレイを差し出す。


「…」


その黙示の態度に、少し不満気になりながらもラトはしっかりとトレイを受け取って林檎達が向かった個室へと歩いて行った。


「楽しそうね」


「そうですね」


「アンタもよ」


「…そうですね」


突然言われた言葉に、黙示の笑みが少し崩れるが…すぐにいつもの笑みを貼り付け少し嬉しそうに言った。


そして、どちらとも喋らず店内には紙が捲れる音がたまに響き時間が経つ。


出された酒を空にした棗は、ゆっくりと席を立ちカウンターに酒代を置いて言う。


「まぁ…どうせアタシの方が先に死ぬ。

だけど、きっとアンタよりは楽しんで死ぬ。

ふふっ…けどまぁ、前よりは楽しそうに笑う様になったわねぇ。

黙示を勧誘するのは、また今度にするわ。


それじゃ、また来るわ。いや、次はきっとアンタの方からアタシを訪ねにくるかもねぇ」


言いたいことを言い終えたのか、棗は妖艶な空気を垂れ流しながらふらふらと店を出て行った。


それに対して黙示は、いつもの笑みを崩さずいつもの様に軽く頭を下げいつもの言葉を言った。


「またのお越しをお待ちしております」

-人物紹介-


喫茶店-本の蟲-のマスター

明示みょうし 黙示もくし

性別:男

備考:どんどん伏線だけが張られていく男。 過去をいつ挟むか悩み中


橋本はしもと 林檎りんご

性別:女

備考 天然?可愛い系健康よきかなボディー女子 JK


牧之瀬まきのせ メイ

性別:女

備考 綺麗系 牧之瀬カスタム車椅子を愛用 林檎の親友 JK


ラト・アルーテ

性別:女 (本来:性別無し)

備考 神話生物ナイアーラトテップ 只今、女子高生生活謳歌中  JK(仮)


道中みちなか たける

性別:男

備考 恋する男子高校生 剣道四段 剣道ができる普通の男子


琴堂きんどう なつめ

性別:女

備考 豊満なお胸に程よく締りつつも肉付きのある腰とハリの良い尻。色気むんむんの男ウケするエロティックぼでーなお姉さん系。 両刀バイ

空賊'フェアロード'の船長 人間より長寿の種※後々話します。

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